2006-01-01から1年間の記事一覧

敢えてこだまを選ぶ?

朝6時に家を出る。すると7時ごろに新横浜でおろおろしている。新幹線の自由席を買って待っていると、まず、こだまが来た。この自由席ががらがら。こだまでいいかと思っていたが、これを見て欲が出て、次ののぞみを待った。なんとか座れたが、ほぼ満席だっ…

今年を振り返る

気ぜわしかった師走も、御用納めがすぎると、行き交う人の様子から、なんとなくほっとしたような気分が漂ってくる。 わたしも人並みの大晦日をむかえるために、いつもながらあまり成果が上がらないものの、大掃除のまねごとなどしつつ。 毎年のことながら、…

見習わなくちゃ

のまどさんがブログをはじめた。 http://blogs.yahoo.co.jp/nomado_j 今年は本人もおっしゃっている通り、充実した一年になったようで、手ごたえを感じてらっしゃるみたい。「サラリーマンしながら海外ツーリング」がテーマなのだそうで、それを聞いて「なる…

キテル話

小林信彦氏の『うらなり』が菊池寛賞を受賞した。今まで無冠だったとは気がつかなかった。 サークルKがムーミンキャンペーンてふものを始めた。最寄のコンビにはローソンだけれど、帰宅の道すがらにあるのはサークルKなので、自制心が働かないかぎり、ほぼ…

愛について語るときに我々の語ること

愛について語るときに我々の語ること THE COMPLETE WORKS OF RAYMOND CARVER〈2〉作者: レイモンドカーヴァー,村上春樹出版社/メーカー: 中央公論社発売日: 1990/08メディア: 単行本購入: 1人 クリック: 4回この商品を含むブログ (9件) を見る村上春樹全訳の…

長い散歩

『長い散歩』を渋谷に観にいった。安アパートの壁から聞こえる、虐待される幼女の声が、次第に過去と重なって、主人公をさいなむ。その過程がていねいに描かれ、事件は避けられない必然になる。そのあたり、緒形拳の説得力はさすが。また、老人と幼女の奇妙…

リアサスがすかすか

映画『長い散歩』の主題歌はUAの歌う「傘がない」だ。 「だからどうした?」という話だが、とりたてて書くことがないので書いてみた。 リンクしていただいている皆さんも年の瀬で、更新のペースが落ちているようだ。ちきんさんや吉村さんのブログを拝見し…

ローリング・サンダー・レビュー

ローリング・サンダー航海日誌―ディランが街にやってきた (河出文庫)作者: サム・シェパード,諏訪優,菅野彰子出版社/メーカー: 河出書房新社発売日: 1993/11/01メディア: 文庫購入: 1人 クリック: 11回この商品を含むブログ (5件) を見るデンゼル・ワシント…

パプリカ

『パプリカ』を観てきた。 14:30開演ぎりぎりに飛び込んだ私も甘かった。すでに満席で、その回は見逃した。次は16:45、これも満席。新宿と海老名、公開館の数の違いもあるので一概には言えないが、『硫黄島からの手紙』とは大違いである。やはり、…

最後の瞬間のすごく大きな変化

最後の瞬間のすごく大きな変化 (文春文庫)作者: グレイス・ペイリー,村上春樹出版社/メーカー: 文藝春秋発売日: 2005/07/08メディア: 文庫 クリック: 17回この商品を含むブログ (43件) を見る現実との距離感がしっくりくる。ちょっと最近いろんなことの距離…

文春ネタ

こうも毎回週刊文春をねたにしていていいのかとわれながら思うが、非生産的な毎日を送っているので致し方ない。 昨日は赤穂浪士討ち入りの日だった。国民の祝日ではないが、国民的知名度であることはまちがいない。小林信彦のコラムは赤穂事件についてだった…

世代の話

私にとって(フランクリン・)ルーズベルト大統領や(ドワイト・)アイゼンハワー大将、ジョージ・パットン将軍らが本物の英雄に思えた時代だ。アメリカのプロパガンダにすっかり乗せられた15歳は、何の疑いもなく愛国心に燃えていた。 硫黄島が戦場になっ…

免許更新

早起きして免許更新に出かけた。軽やかに晴れたよい天気だ。最寄の駅は相鉄二俣川。去年の七月からこの沿線にに暮らしているが、初めて降りる。 富山とちがい、ここでは交通安全協会が協力費を強制徴収しない。各地を転々としている人は知っているだろうが、…

硫黄島からの手紙

結局、プレミアスクリーンで観ることになった。プレミアは値段もプレミア。もう五分早く着いていれば、その一本前の上映に間に合ったが。 『硫黄島からの手紙』 クリント・イーストウッドはよくこれを描けたと、そのことに心打たれる。映画人としての執念、…

カレンダー

12月になるとカレンダーもぺらぺらしてしまって、いかにも使い古しという感じになる。 明日は『硫黄島からの手紙』の初日で、行く気満々だったのだけれど、出勤に決まってしまった。さすがにちょっとがっかり。でも、わたしはたぶんレイトショーでも観にい…

女は強い

グレイス・ペイリーを読んでいる。 このところ、やたら溜まった読みかけの本の中からちょっとずつ拾い読みしている。 グレイス・ペイリーは女だった。グレイス・ケリーと一字違いみたいなもんなんだから、読む前に気がつけっていう話だけれど、外国人の名前…

フラガール

「下戸」という漢字を中国人に見せたことがあるが通じなかった。 とにかく、今週も免許の更新に行きそびれた。来週がラストチャンスである。 「フラガール」が本厚木の映画館にかかっているのを発見したので観に出かけた。この映画は、炭鉱の町とハワイを結…

十年ゴム消し

朝日が西側の部屋にまで入りこむ季節が来た。おだやかに晴れた一日。だが、コートを着て味噌煮かつ定食を食っても汗をかかない。 海老名の郵便局に用事があった。そこに行くのにバイクで行くか、170円を払って相鉄線でいくか。バイクを楽しむには近すぎる…

神奈川新聞の書評欄は、村上隆の『芸術起業論』を評した文章を読んで以来、あまり信用していない。あれの良さが分からないのはちょっとどうかと思う。いやなら読まなきゃいいので、読んだからにはなんか読むべきことがあったんだろッちゅう話である。 川上弘…

落語「通」入門

落語「通」入門 (集英社新書)作者: 桂文我出版社/メーカー: 集英社発売日: 2006/10メディア: 新書 クリック: 2回この商品を含むブログ (9件) を見る桂文我の本を読んだ。もとは雀司といい、枝雀の弟子である。師の追悼番組で「噺に聞き入って客が前のめりに…

明日も仕事

ザッピングというのか、寝覚ノ床でチャンネルを転々としていると、「12位 さそり座」という文字が飛び込んできた。ナレーションが「さそり座のあなた、ごめんなさい」という。朝からいきなり謝られても気分はよくならない。そのせいかどうか、マシントラブ…

『硫黄島からの手紙』のコラム

今週の小林信彦のコラムは、やはり話題になっている。たとえば、こんな具合。 >本音を申せば 小林信彦氏 72ページ(←だったとおもうたぶん。) 硫黄島のワールドプレミア試写にいかれたらしく・・ 映画:硫黄島からの手紙についてかかれてました。 二宮くん…

硫黄島からの手紙

わたしが週刊文春を買うのは、小林信彦のコラムを読むためだが、今週のはすばらしい。 クリント・イーストウッドの『父親たちの星条旗』を見た日の日記には「いくら巨匠イーストウッドとはいえ、硫黄島を日本側から描くのは難しいのではないかと思う。」と書…

真鶴

真鶴作者: 川上弘美出版社/メーカー: 文藝春秋発売日: 2006/10メディア: 単行本購入: 2人 クリック: 25回この商品を含むブログ (170件) を見る『真鶴』読了。 突然失踪した夫。永遠の不在に「真鶴」という言葉が入り込んでくる。地霊の物語。

きつねのはなし

きつねのはなし作者: 森見登美彦出版社/メーカー: 新潮社発売日: 2006/10/28メディア: 単行本購入: 21人 クリック: 602回この商品を含むブログ (280件) を見る朝から雨が降りそぼる。起きたり眠ったりうつうつすごす。きのう世田谷をさまよったので疲れてい…

アンリ・ルソー

松田優作+丸山昇一 未発表シナリオ集 (幻冬舎アウトロー文庫)作者: 松田優作,丸山昇一出版社/メーカー: 幻冬舎発売日: 1997/08メディア: 文庫購入: 1人 クリック: 3回この商品を含むブログ (3件) を見る世田谷にアンリ・ルソーを見に行って、久しぶりに道に…

米朝一門三国志

今日はちょっと余裕があったので、メルトが冷えていくところを眺めていた。モノづくりの現場って、カネとか人事とかに超然としたものがある。だから続けていく気にもなる。ま、これはわたしだけの考え方だが。 そろそろ、米朝一門会のチケットなどが話題にの…

よい旅よい本

川上弘美の『真鶴』は、絶対名作であるはずだ。まだ読んでいないから、アマゾンにリンクをはらないけれど、もう注文はしている。買ったからといってすぐ読むとは限らないけれど、『真鶴』。装丁もいいし、これで駄作だったら笑ってしまう。 ほかにもなんか良…

耳をすまして聞いてごらん

耳をすまして聞いてごらん―ブラジル、貧民街(ファベーラ)でシュタイナーの教育学を学んだ日々作者: 小貫大輔出版社/メーカー: ほんの木発売日: 1990/07メディア: 単行本購入: 3人 クリック: 33回この商品を含むブログ (2件) を見るずっと前に買っておいた本…

光の帝国

風の強い日だった。だから、風がおさまった夜より、快晴の昼間の方が寒かった。 珍しく計画通りに、今日は上野に出かけた。実際に出かけてみると、上野公園は今、想像以上の美術展ラッシュだった。昨日あげたものの他にも、京都国立博物館の仏像コレクション…