星野源の語る松尾スズキ、太田光の語る向田邦子

マシーン日記 悪霊作者:松尾 スズキ白水社Amazon 星野源のオールナイトニッポンに細野晴臣がゲストに来ていた。細野晴臣は映画『さよならアメリカ』が公開中なので、一時的に露出が増えているのだろう。鶴瓶さんとこのラジオでも話題になっていた。 しかし、…

貞明皇后に関する本2冊

大正の后 昭和への激動 (PHP文芸文庫)作者:植松 三十里PHP研究所Amazon孤高の国母 貞明皇后 知られざる「昭和天皇の母」 (産経NF文庫)作者:川瀬 弘至潮書房光人新社Amazon 以前から疑問に思っていたことでこのブログにも書いたことがあった、日本のリベラル…

『アメリカの影』

アメリカの影 (講談社文芸文庫)作者:加藤典洋講談社Amazon 『フィロソフィア・ヤポニカ』について書いているときに、江藤淳のことを思い出して、余計なことを書いてしまったのはなぜだったろうかと思い返すと、この加藤典洋の『アメリカの影』だった。 田邊…

『フィロソフィア・ヤポニカ』ぜひオススメ

フィロソフィア・ヤポニカ (講談社学術文庫)作者:中沢新一講談社Amazon 明治維新は日本の文化を大きく歪めた事件だったと思う。 仏教は、親鸞、道元の原典に帰ることで、復旧が可能だろうが、国家神道に上書きされてしまった神道は、その本来の豊かさを取り…

『闇の脳科学』オススメ

闇の脳科学 「完全な人間」をつくる (文春e-book)作者:ローン・フランク,仲野 徹・解説文藝春秋Amazon この本は、ロバート・ガルブレイス・ヒースという精神科医、神経科学者の忘れ去られた業績と伝記を、ローン・フランクというデンマークの女性が掘り起こ…

『ドライブ・マイ・カー』観ました

ドライブ・マイ・カー カンヌ映画祭で脚本賞を獲得した『ドライブ・マイ・カー』の同名の原作は、『女のいない男たち』という、村上春樹の短編集の巻頭をかざる小説だ。 初出は、文藝春秋2013年12月号で、当時、文藝春秋を買ったり買わなかったりしていた私…

『アースダイバー 神社編』『精霊の王』読みました

アースダイバー 神社編作者:中沢 新一講談社Amazon精霊の王作者:中沢 新一講談社Amazon 今の日本の総理大臣は平気でウソをつく。その源流は本居宣長という、明治維新の思想的バックボーンとなった人が、今でいうネトウヨ(『源氏物語』が読めるネトウヨ)で…

小林信彦の連載エッセーが終了

週刊文春 2021年7月8日号[雑誌]作者:伊集院静,恩田陸,林真理子,三木谷浩史,杉本昌隆,みうらじゅん,町山智浩,宮藤官九郎,能町みね子,貴志祐介,土屋賢二,柳家喬太郎,益田ミリ,東海林さだお,平松洋子,宇垣美里文藝春秋Amazon たまたま先週の木曜日休みを取った…

『民主主義という病い』

ゴーマニズム宣言SPECIAL 民主主義という病い (幻冬舎単行本)作者:小林よしのり幻冬舎Amazon 小林よしのりの『民主主義という病い』は、下にリンクしたYouTubeで、面白そうだったので読んでみた。現に面白かったのだけれども、下の動画を見ればわかるとおり…

『不寛容論』

不寛容論―アメリカが生んだ「共存」の哲学―(新潮選書)作者:森本あんり新潮社Amazon「あなたがたのさばくべき者は、内の人たちではないか。外の人たちは、神がさばくのである」(「コリント人への第一の手紙」五・一二)」—『不寛容論―アメリカが生んだ「共…

『マーダーボットダイアリー』

[まとめ買い] マーダーボット・ダイアリー作者:マーサ・ウェルズAmazon 第七回日本翻訳大賞を受賞した『マーダーボットダイアリー』を読んだ。 この主人公がどうやら女性(というのはそもそも性別がないとされているからおかしいんだけれども)らしいと、ほ…

『ウディ・アレン追放』

今週の週刊文春に「小林信彦プレゼンツ これが日本の喜劇人だ!」について小林信彦が書いていた。上映期間が終わるまで控えていたのだろう。 「「大冒険」(六五年)てのは、外国で「リオの男」を見てきた東宝の上の方の人の意見にのったものです。」 だそう…

『大奥』全19巻 読みました

このGWは垂れ込めてすごすほかないので、ちょうど都合がよいってこともあり、よしながふみの『大奥』全19巻を一気読みしました。大奥【公式ビジュアルファンブック 大奥-没日後録-付き特装版】 19 (ヤングアニマルコミックス)作者:よしながふみ発売日: 2…

『人新世の「資本論」』読みました

人新世の「資本論」 (集英社新書)作者:斎藤幸平発売日: 2020/10/16メディア: Kindle版NHK 100分 de 名著 カール・マルクス『資本論』 2021年 1月 [雑誌] (NHKテキスト)発売日: 2020/12/25メディア: Kindle版家族と社会が壊れるとき (NHK出版新…

『スクリーンが待っている』

スクリーンが待っている作者:西川美和発売日: 2021/01/15メディア: Kindle版 西川美和監督が『すばらしき世界』を撮った顛末。 実は、八千草薫さんもキャスティングしていたというのが驚きだった。 役所広司が泣くシーンがあるのだけれども、たしかにあの前…

「ははばなれ」

春、死なん作者:紗倉 まな発売日: 2020/02/27メディア: 単行本 紗倉まなの『春、死なん』にカップリングされている「ははばなれ」も読んだ。 それで思い出したけど、これって、アリス・マンローとか、グレイス・ペイリーとか、ルシア・ベルリンとかそういう…

『春、死なん』読みました

春、死なん作者:紗倉まな発売日: 2020/02/26メディア: Kindle版 最近、radikoばっか聴いてて、われながらよくないと。 東京FMで秋元康が始めた生放送のトークショーで、田中慎弥と紗倉まなが互いの自作本について話していた。 それで、紗倉まなの方を読んで…

『聖断』

聖断天皇と鈴木貫太郎 (文春文庫)作者:半藤 一利発売日: 2012/09/20メディア: Kindle版 半藤一利さんが亡くなったと報じる新聞記事にこの本について書いてあったので。 『日本のいちばん長い日』は2度映画化された、半藤一利さんのもっとも知られた仕事だと…

『記憶の技法』

池田千尋監督の『記憶の技法』の前半はちょっと危なっかしい。後半に加速するが、前半は大丈夫かなと思った。 男女高校生ふたりのバディー・ムービーってところなんだが、そのバディーの成立過程にかなり苦労したみたい。自分の過去の記憶を突き止めようとす…

『ゲンロン戦記 - 知の観光客を作る』

ゲンロン戦記-「知の観客」をつくる (中公新書ラクレ, 709)作者:東 浩紀発売日: 2020/12/08メディア: 新書 今年のお正月は外に出られないので本を読むのですが、この本は、東浩紀の「ゲンロン」をめぐる10年のもがき方が実に面白く、ポスト・コロナはこっち…

吉田豪の『超・人間コク宝』

超・人間コク宝作者:吉田豪発売日: 2020/09/25メディア: 単行本 吉田豪さんのこの本を拾い読みしている。 というのは、巻頭、コメディーNo.1の前田五郎さんが出てるので。 以前、中田カウスさんの襲撃 中田カウスの1000日戦争作者:西岡 研介発売日: 2009/11/…

『本居宣長』

本居宣長(上) (新潮文庫)作者:秀雄, 小林発売日: 1992/05/29メディア: 文庫本居宣長(下) (新潮文庫)作者:秀雄, 小林発売日: 1992/05/29メディア: 文庫上田秋成の文学 (放送大学教材)作者:長島 弘明発売日: 2016/03/01メディア: 単行本 今更ながら、小林秀雄…

『表参道のセレブ犬とカバーニャ要塞の野良犬 』

表参道のセレブ犬とカバーニャ要塞の野良犬 (文春文庫)作者:若林 正恭発売日: 2020/10/07メディア: Kindle版 椎名誠が「純文学」と評した感じがわかった。いま、純文学を志向して文章を書く人はいない。もちろん、この本も「純文学」を目指してはいない。し…

小川洋子の『密やかな結晶』

密やかな結晶 (講談社文庫)作者:小川洋子発売日: 2013/11/22メディア: Kindle版 チャーリー・カウフマンが、小川洋子のこの小説を映画化するそうなので読んでみた。 小川洋子は海外でも読まれるらしく、以前は『薬指の標本』がフランスで映画化されたことも…

『椿井文書 日本最大級の偽文書』読みました

椿井文書―日本最大級の偽文書 (中公新書)作者:馬部隆弘発売日: 2020/05/29メディア: Kindle版 馬部隆弘の書いた『椿井文書 日本最大級の偽文書』を読んだ。 江戸時代後期の椿井政隆という人物が、広範囲にわたる偽文書、偽の絵図、偽の家系図、などを大量に…

『コリーニ事件』ネタバレ御免

映画「コリーニ事件」コリーニ事件 (創元推理文庫)作者:フェルディナント・フォン・シーラッハ発売日: 2017/12/11メディア: Kindle版 フェルディナント・フォン・シーラッハのベストセラー小説を映画化した『コリーニ事件』を横浜ブルク13で観た。なお、以…

『1968年 - 反乱のグローバリズム』を読みました

1968年―― 反乱のグローバリズム作者:ノルベルト・フライ発売日: 2012/04/21メディア: 単行本 1968年が時代の分岐点と語られることは多い。このノルベルト・フライの本の他にも、日本では小熊英二も『1968』という本を書いている。ただ、アレは上下巻合わ…

『ちょうちんそで』 江國香織

ちょうちんそで (新潮文庫)作者:江國 香織発売日: 2015/05/28メディア: 文庫 江國香織は、たとえば、須賀敦子とか吉田健一とかとおなじで、とにかく次から次へと読んでいきたい作家のひとり。 この三人に共通しているのは三人とも翻訳家でもあるという点。違…

『かもめ食堂』『めがね』『プール』

観のがしていた映画のおさらいシリーズ。 今回は『かもめ食堂』『めがね』。Amazonプライムビデオで無料で配信していたので。かもめ食堂発売日: 2016/06/29メディア: Prime Videoめがね発売日: 2016/06/29メディア: Prime Video 『プール』は、いまはなき横…

『号泣する準備はできていた』

号泣する準備はできていた (新潮文庫)作者:香織, 江國発売日: 2006/06/28メディア: 文庫 江國香織が直木賞を受賞した短編集。 短編集と知らずに読み始めたので、最初の一編が終わった時点で「おや?」と思った。もしかしたら短編かと。 全部読み終わった感想…