2013-07-01から1ヶ月間の記事一覧

「選挙」「選挙2」

マーティン・スコセッシ監督が、ローリング・ストーンズのコンサートを撮った「シャイン・ア・ライト」をまたDVDで観た。 封切りのときは気にも留めなかったが、このコンサートは、ビル・クリントン元大統領主催のチャリティーコンサートで、冒頭のところ…

アンドレアス・グルスキー展

今日は出勤だったので、まだ書いていない展覧会について。気が付いたけど、夏は、美術館のはしごより休日出勤の方がカラダが楽。 国立新美術館でアンドレアス・グルスキーの写真展。 この展覧会には、ちょっとした仕掛けというかいたずらというか、作品名を…

恨と愛国

Twitterで想田和弘をフォローしているのだが、山本太郎=中核派云々の火元は池田信夫だそうだ。池田信夫は、昨日紹介した冷泉彰彦と同じく、ニューズウィークにコラムを書いている。 品位っていうもの、それがどれほどのものかは知らないけれど、その…

村上隆と冷泉彰彦の「風立ちぬ」評

ニューズウィークの巻末コラムが泣かせたので、アップされてたらリンクを貼ろうと訪ねてみたけど、もちろんまだだった。来週おぼえていたらブックマークしよう。 その代わり、冷泉彰彦が、「風立ちぬ」について書いているコラムを見つけた。 映画『風立ちぬ…

プーシキン美術館展

先週、プーシキン美術館展に行った。初日か、2日目で、すごい行列に驚いた。 美術展の行列は予測がむずかしい。とりたててどうこういう展覧会でもなかったとおもうけれど、おととし震災の影響でキャンセルされた、お待たせの感じが、‘おあずけ’というか‘焦…

「風立ちぬ」

今日はどうせ日本中が「風立ちぬ」の話題で持ちきりだろう。 これほどのクォリティーで圧倒されると、もうこれについて何かを言おうという気持ちすらなくなる。後は安心して個人的な思いにふける。 折口信夫が菜穂子の後 なほ大作のありけりと そらごとにだ…

スメル・ハラスメント

略して‘スメハラ’、‘スメル・ハラスメント’なる言葉が世間にはあるらしい。 それで思い出した、こないだ職場にきていたおじさんの口臭には、たしかにまいった。 ただ、人間だれでも、長時間、飲まず、喰わず、黙々と仕事をしていれば、息がくさくなるのは仕…

『創造力なき日本』

創造力なき日本 アートの現場で蘇る「覚悟」と「継続」 (角川oneテーマ21)作者: 村上隆出版社/メーカー: 角川書店(角川グループパブリッシング)発売日: 2012/10/10メディア: 新書購入: 4人 クリック: 34回この商品を含むブログ (18件) を見る 夏の美術館めぐ…

「25年目の弦楽四重奏」

丸谷才一の最後の長編小説となった『持ち重りする薔薇の花』も、この映画とおなじく弦楽四重奏団を主人公にした小説だった。純粋芸術の極致に身を献げている人たちの、あまりにも人間的な諍い。これを「笹まくら」「横しぐれ」「女ざかり」の丸谷才一が手が…

‘Japanize’したのはJapanだけ

菅直人がTwitterかなにかで、安倍晋三首相の‘陰謀’みたいなことを言っているのを横目で見て、たしか、そのころにくわしく書いたことがあったのを思い出した。これ。 安倍晋三というひとが古い自民党のプラチナメンバーであることは間違いないとしても、それ…

韓国の権力の闇

よくわからないけれど、どんな国にも権力の闇といったようなものが、きっとあるのだろうと思う。 韓国のソウル高裁で、かつて植民地時代に強制徴用された韓国人の賠償請求が、初めて認められた。ほぼ1世紀前の植民地支配の賠償請求などということが、国際的…

「さよなら渓谷」

吉田修一の小説が映画化されると、ちょっと気になるようになったのは、「悪人」が映画化されたときに、吉田修一自身がシナリオにコミットして、小説と違うラストに変更したということがあって、わたしは一読者として、あの小説のラストシーンには、ちょっと…

「ローマでアモーレ」

こないだキム・ギドク監督の「嘆きのピエタ」を観たBunkamuraのル・シネマはスクリーンが二つで、もう片方では、ウディ・アレンをやっている。「恋のロンドン狂想曲」がよかったので、この「ローマでアモーレ」も観にいくつもりにしていたのだが「…

宮崎哲弥、橋下徹、柳田国男

先祖の話 (角川ソフィア文庫)作者:柳田 国男出版社/メーカー: 角川学芸出版発売日: 2013/06/21メディア: 文庫 今週の週刊文春、120〜121ページが面白い。 見開きで、右側が坪内祐三の「文庫本を狙え!」、左側が宮崎哲弥の「時々砲弾」(これ今気が付…

『孤独な娘』

孤独な娘 (岩波文庫)作者: ナサニエル・ウェスト,丸谷才一出版社/メーカー: 岩波書店発売日: 2013/05/17メディア: 文庫この商品を含むブログ (11件) を見る ナサニエル・ウエストの『孤独な娘』。丸谷才一訳。 週刊文春に坪内祐三が文庫本を紹介するページが…

「ハングオーバー!!!最後の反省会」

「ハングオーバー!消えた花ムコと史上最悪の二日酔い」は面白かった。でも、2作目は前評判が芳しくなく、1作目の「焼き直し」にすぎないというので、観にいかなかった。いわれるまでもなく、「焼き直し」に決まっているのだけれど、海外ロケはバリエーシ…