2022-09-01から1ヶ月間の記事一覧

『ミーティング・ザ・ビートルズ・イン・インド』

ジョージ・ハリソン この映画が成立した経緯が面白い。監督のポール・サルツマンという人はカナダのいわば二世タレントみたいな人で、当時からテレビで活躍していた。 そういう彼が失恋をきっかけにインドに出かけてみようと思った。当時の西欧の若者はそん…

『ブレット・トレイン』

マリアビートル (角川文庫)作者:伊坂 幸太郎KADOKAWAAmazon 伊坂幸太郎原作映画といえば中村義洋を思い出す。が、彼だけでなくいろんな監督に映画化されてる、なんか分からんが、映像作家を刺激する小説家みたい。 それが今回はブラッド・ピット主演でハリウ…

『ウクライナから平和を叫ぶ』

2015年にウクライナとロシアの紛争地域を取材したドキュメンタリー。 予告編にもあるのだけれど、親ロ派のおばあさんが、ウクライナ兵がハーケンクロイツをつけてナチス風の敬礼をしていたなどとカメラの前で語る。もちろん、全ての証言の真偽を確かめる術は…

『LOVE LIFE』

深田晃司監督はとにかく『淵に立つ』がmasterpieceに間違いなく、観てない人は是非観てほしい。信頼できる作家だとわかるはずだ。 ニーチェの「反キリスト者」にも見られるようなキリスト教批判を、頭の片隅に置いていないキリスト教徒は狂信家と言っていい…

李禹煥

李禹煥 国立新美術館で李禹煥の展覧会。 私は「もの派」が好きだが、私にとって「もの派」は菅木志雄。国立新美術館でもあったが、横浜美術館の夜間開館で観た作品がすごかった。展示室を飛び出して美術館全体を駆け巡っていた。 菅木志雄 李禹煥はもちろん…

『NOPE』の町山智浩批評とライムスター宇多丸批評

『NOPE』について、宇多丸さんと町山さんの批評が出そろったのでリンク。 私がこれについてあれこれ言うのは烏滸がましいが、これに関しての宇多丸さんの批評は牽強付会の匂いがする。宇多丸さん自身も「ハイブラウ」という言葉を連発しているのはその言い訳…

“統一教会”と性教育 北日本放送 スクープ

「セックス」という言葉に対するこの山谷えり子のヒステリックな態度は一見の価値あり。ちょっとしたホラーで、たぶん役者さんとかは演技の参考になると思う。横にいる安倍晋三元首相の顔も。こんな人たちがlawmakerでいることのおぞましさ。 地方局のウェブ…

『この子は邪悪』

低予算だけれども、奇想天外ではこちらも『NOPE』に負けてない。ネタバレの書きにくさではこちらの方が上かも。というのは、あらすじだけ言うと「んなバカな!」感がこっちの方が強い。ところが、映画で観ると「あるかも」と思わされてしまう。 監督、脚本の…

『NOPE』

ジョーダン・ピール監督の『ゲット・アウト』は、同じSFでも、ダークなものが前面に出ている作品だったと思う。主役が同じダニエル・カルーヤだからそういう比較になるのだけれど、今回の『NOPE』は、ダークで悪いジョークに満ち満ちながらも、作品全体のト…

太田光 統一教会 擁護

太田光が統一教会を擁護している。熱心に統一教会の取材活動してきた鈴木エイト氏に「悪いカルトと認定できてない」と御託を述べたらしいが、50年も前から「悪いカルト」なのに未だに「認定できていない」のが自民党とズブズブの関係だからじゃないのかと…