アート
現在(~11/10)奈良国立博物館で「正倉院展」が開催中だが、奈良県立美術館で行われている特別展「奈良ゆかりの現代作家展 安藤榮作 -約束の船-」(~11/16)もおすすめ。お見逃しなきように。 下のインタビューもツッコミどころがありそうながらすごくおも…
中之島香雪美術館で、ベルナール・ビュフェの展覧会が開かれている。~2025.12.14。 ベルナール・ビュフェは、私の頭の中では、佐伯祐三につながるので、大阪でこれが開催されるのは実に似つかわしい。 たまたまなのか知らないが、今週放送された「なんでも…
西村有がデイヴィッド・ツヴィルナーてふギャラリーに所属したそうだ。日本在住作家は草間彌生に続いて2人目だとか。artnewsjapan.com それがどういう意味なのか、いまいちピンとこないが、事の良し悪しはともかく、ニューヨークでは有名なギャラリーに所属…
ゴッホ展は今年の七月に大阪市立美術館であったばかり。あちらはアムステルダムのゴッホ美術館の所蔵品だったが、こちらは、クレラー=ミュラー美術館で、ゴッホ美術館につぐゴッホのコレクションで知られている。 フィンセント・ファン・ゴッホ《夜のカフェ…
大阪市立美術館で「NEGORO 根来 - 赤と黒のうるし」(~2025.11.9)と「売茶翁から花月菴―煎茶道はここから始まった!―」(~2025.10.219)が開催中。 何かこう美術館側が押してるのは「根来」の方みたい。 根来 大阪市立美術館 もちろん、「根来」の展…
こういうことを言うとあれだけれども、今年観た映画の中でいちばん感動したかもしれない。 と言いつつ、忘れっぽいだけかもしれないので振り返ってみると、『国宝』よりはギリギリこっちの方が好みで間違いない。しかし、今年もいい映画が多かったからなぁ。…
絵本作家たなかしんの展覧会。 アトリエのある明石の海砂を使ってマチエールに独特の深みがある。秋野不矩がインドの絵を描くときはインドの土を使って絵具を自作していたそうだ。彼女は出自が日本画なので、そういう絵具の使い方はお手のものだったろう。 …
暑さがはんぱない 日本でこんな空の色あるんだっけ。 藤田美術館の庭 まるでうわさに聞く昭和二十年の夏だよ。 藤田美術館は地下鉄東西線の大阪城北詰の出口を出てすぐ左側。ほんとなら大阪城公園もあわせて観光しようということになるのだけれど、この暑さ…
もはや「猛暑」って言葉で合ってるのかって思っちゃう。MacDonaldで腹ごしらえして地上に出たら「えっ」っていう豪雨。が、ふたつ信号待ちしてる間に上がった。こういうの夏の通り雨っていう?。宇多田ヒカルのイメージとだいぶ違うが。 ゴッホ展。万博のお…
西宮市大谷記念美術館の常設展。 白髪一雄《男幽霊之図》《女幽霊之図》https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/k/knockeye/20250630/20250630101208_original.jpg これは珍品。 怪談の名手と知られていた二代目 露の五郎兵衛が、自宅で幽霊を祀る…
伊藤若冲の《釈迦十六羅漢図屏風》をデジタル推定復元されたものが展示されていた。 伊藤若冲といえば京都で初めて観た《樹下鳥獣図屏風》のインパクトは大きかった。江戸時代にあんな遊び心に満ちたデザインが存在したというだけで、江戸時代=暗い因習の時…
ヒルマ・アフ・クリント展は全点撮影可だったので、そういう場合、図録は買わない。物理的に重いし。だけど、こういう解説があったのなら買いだったな。 面白かったのは、展覧会場のキャプションでは「ルドルフ・シュタイナーに影響を受けた」みたいになって…
「二人のパラレル・キャリア-百年目の再会」2025年8月17日まで。 藤田嗣治と国吉康雄の交流はどう考えても不幸なものだ。 藤田嗣治は日本でも絵を学んだあとパリに渡ったが、国吉康雄は肉体労働者としてアメリカに移住した。21歳のとき通っていた…
万博つながりで、大阪市立美術館、奈良国立博物館、京都国立博物館で国宝展をやっている。 大阪と奈良は行ったんだけど、京博に国宝があるのはあたりまえだし、「日本、美のるつぼ」ってタイトルがふわっとしてるので、これもその一連だと気が付かなかった。…
泉屋博古館のリニューアルオープン展に20日に出かけていたのだけれども、ついでに立ち寄った金地院がすばらしかったので、こちらの記事は後回しになった。京都の場合は美術館のキュレーションを町が超えてくる。 それと、写真はおことわりという美術館もある…
アンゼルム・キーファーのついでに相国寺も訪ねた。二条城から相国寺だと地下鉄乗り継ぎで行ける。今出川駅を出るとすぐ相国寺の入り口。水上勉の『雁の寺』のモデルになった宿坊の方から入るので、ホントは裏側なのかもしれない。とにかく銀閣寺、金閣寺を…
リニューアルオープンした泉屋博古館を訪ねる途中に(というのも、京都のバスの混雑に怖気付き、蹴上駅からGoogleマップで徒歩17分つうなら、南禅寺、永観堂などぶらぶら歩こうかと思ったわけ)、金地院の特別拝観がやってたので立ち寄った。 オンデマンドで…
普段は非公開な二条城の台所や御清所で、ドイツのアーティスト、アンゼルム・キーファーの展覧会「ソラリス」が開催されている。 京都には非公開な場所が多い。まぁ、私邸は非公開なのは当たり前なので、「公開されるべきなのでは?」と疑問を持たれる場所が…
神戸市立博物館 神戸市立博物館で「蒐集家・池長孟の南蛮美術」。 狩野内膳《南蛮屏風》左隻https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/k/knockeye/20250430/20250430203019_original.jpg 狩野内膳《南蛮屏風》右隻https://cdn-ak.f.st-hatena.com/ima…
呉春といえば池田の地酒の方が頭に浮かぶ。だけでなく、検索結果でもそれが先頭にくる。 もちろん、美術館めぐりを趣味にしていると、それが絵師の名前であると知るようになるが、南画、文人画、俳画といった文人の余技のようなものだろうと、断片的な情報か…
何か万博関連事業とか、高田賢三展が姫路市立美術館で。高田賢三自身が姫路の出身だそうで、その縁もあって、姫路城が世界遺産に登録された時の記念行事として行われたKENZOショーの、ランウェイを歩いた衣装22着も展示されている。 高田賢三のブランドが初…
東京国立近代美術館によると「スウェーデン出身の画家アフ・クリントは、ワシリー・カンディンスキーやピート・モンドリアンら同時代のアーティストに先駆け、抽象絵画を創案した画家として近年再評価が高まっています。」 しかし、カンディンスキーやモンド…
アーティゾン美術館で開催中の「ゾフィー・トイバー=アルプ & ジャン・アルプ」のユニークなのは、ジャン・アルプではなくて、パートナーのゾフィー・トイバー=アルプに焦点が当たっている点。 ジャン・アルプはそれこそ先日の東京国立近代美術館の常設展に…
まずは東博から。雪舟の屏風。 伝 雪舟等楊《四季花鳥図屏風》https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/k/knockeye/20250321/20250321084623_original.jpg 《犬追物図屏風》筆者不詳https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/k/knockeye/2025…
国立西洋美術館で開催されている「西洋絵画、どこから見るか?―ルネサンスから印象派まで サンディエゴ美術館 vs 国立西洋美術館」を観に行った。 平日なのにすごい人だなぁと思ったけど、後から考えたら春分の日みたいだった。だったら、わりと空いてる方だ…
前日書いたとおり、小田急が止まって上野の東京都美術館に着いたのが午後5時くらいになった。東京都美術館は金曜日だけは午後8時まで開館なので助かった。まぁ、最初から見込んでいたのだけれど、上野にはほかにも美術館も多いのだし、最後に都美術館でい…
FACE展2025 小田急の町田から成城学園前まで突然電車が止まって、上野にジュアン・ミロを観に行くつもりが、新百合ヶ丘で立ち往生して、多摩線の方は動いてるからってことで永山駅から京王線でっていう行ったことのない経路で新宿に辿り着いたので、予定を変…
「ブルータリズム」ってのは建築史の用語。バウハウスの後を継ぐモダニズム建築で、「brutal (粗暴な)」という英語とは関係なく、「béton brut(ベトン・ブリュット)」という「生コンクリート」を意味するフランス語に由来するらしい。コンクリート打ちっ…
東京国立近代美術館の新収蔵品の織田一磨の水彩画。 織田一磨 憂鬱の谷 1909https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/k/knockeye/20250224/20250224063142_original.jpg 織田一磨 高田馬場付近 1911https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/…
フェミニズムの映像表現 東京国立近代美術館。常設展のみというもののミニ企画で「フェミニズムの映像表現」がひとつの目当てでもあった。 しかし、これはいくら何でもミニ企画すぎて期待とは違った。というのもタイトルをよく読めばわかったはずだが、「映…