
- 作者: 桂文我
- 出版社/メーカー: 集英社
- 発売日: 2006/10
- メディア: 新書
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「それがいつの落語会かは、家に帰ってノートを見れば分かりますが」と付け加えていたので、ものを書くひとなんだなとは思っていた。わたしが聞いていたころは、噺は少しまじめすぎると感じていた。
江戸,上方の落語家史を丹念にたどっている。古典として残っている以外の寄席芸は、文章で見せられると、何が面白いのか今ではほとんど分からない。ステテコ踊りとかへらへら踊りとか絶大な人気だったらしいが、全く理解できない。
そういう珍芸と古典芸の二つの流れがあったようだが、わたしは間違いなく古典派のようだ。たぶん性格だろう。古典落語は時代を超えて面白い。(だから古典というのだけれど)ステテコ踊りとかを楽しむにはわたしには分からない特殊な能力が要求されるのだろう。