プーシキン美術館展

knockeye2005-12-18

上野にプーシキン美術館展を見に行った。治りかけた風邪がぶり返すのがいやだったのでマスクをかけていったが、おかげで肩が凝ってしまった。ホントは先月末に出かけるつもりだったものを、なんとなく出かけなかったら、その後何やかやで期限ぎりぎりになってしまった。予定を先延ばしするとろくな事にならない。あのとき出かけていれば北斎も見られたはずであった。
夏、たぶんこの夏一番暑いと感じた日だった。ホイットニー美術館展を府中に見に行った時、一番印象に残ったリキテンシュタインの金魚、あの元ネタであるマティスの金魚が呼び物なので見ておきたいとおもったのである。
府中美術館を訪ねた頃はまだこの辺の地理にも不案内で、買い物に出かけては、なぜか東海大相模高校に行き着いてしまっていた。今はあのころよりはましになったが、まだ海にさえ行ったことがない。ときどき「bayside」とか書いてある看板を見かけてつっこみを入れてみるが、一般的にいうとこの辺は海に近いといえるのだろう。魚津はベイサイドというより漁師町で蜃気楼の出現を知らせるサイレンがよく聞こえた。ここでは「baseside」という看板も見かける。
美術館は混んでいてつらかった。今回はマティスよりもゴーギャンの「逃走」という絵の方が気に入った。木々の向こうに見える波の感じが静かで不思議な絵だった。セザンヌの橋の絵もよかった。
来年のことになるが東京都美術館に「ニューヨーク・バーク・コレクション展」というのがくる。酒井抱一の「桜花図屏風」は珍しいのではないか?上野で抱一の桜を見るなんてそれだけでも何かいい年になりそうな気にさせてくれる。
不忍池のはたを通って帰った。上野公園のふんいきは天王寺公園と似ていると思った。もちろん異論もあるだろうが、動物園と美術館があるというだけでなく、都会の中の古臭い感じが似ていると思った。ただ外国人観光客の多さは違う。中国人のカップルがカノジョの写真を撮っていたし、ロシア人が(プーシキン美術館展たからそう思っただけだが)大道芸人の奏でるノコギリの音に耳を傾けていた。
年の瀬、お正月は関東から関西への帰省になる。今までの富山から関西という逆流パターンと違ってかなりのラッシュを覚悟しなければならないはずだ。