全然関係ないけど、ウスター美術館の「ウスター」はウスターソースの「ウスター」と同じ綴りだったが、こんな綴り“ Worcester”とは知らなかった。せいぜい“uu”とか、“wo”とかなのかなと思うじゃないですか。“worce”って。
今週末で会期末。東京都美術館なので金曜日の夜間開館が狙い目かなと思って出かけたのだけれど、まあまあ混んでた。
印象派が歓迎されたのはフランスよりアメリカの方が早かった。フランスのようにアカデミズムが強力でなかったのが大きいと思う。
コロー、クールベのような前世代の改革者や、ドービニー、ブーダンの印象派が直接的に参照した先駆者から、モネ、ピサロ、シスレー、ルノワール、セザンヌといったオールスターの面々、ベルト・モリゾ、メアリー・カサット、ジェームズ・マクニール・ホイッスラー、ジョン・シンガー・サージェントなどの煌びやかな名脇役まで、本場フランスの印象派の作品を眺めつつ、彼らに影響を受けたアメリカの画家たちの作品を鑑賞できる。
というか、サージェントもホイッスラーもメアリー・カサットもアメリカ人だったなぁとこうやって並べて見せられると思い出さされる。
アメリカらしい絵だなと思ったのはフランク・ウェストン・ベンソン《ナタリー》。
こういう顔はフランスでは描かれないのだろうという気がする。
メアリー・カサットは、こういう母子像が多いが、これは聖母子像よりも喜多川歌麿の影響だって言ってあった。というか、聖母子像に対する反発といえそう。浮世絵のコレクターだったそうだ。
これは、サージェントとしては確かに印象派っぽい。言い換えれば、サージェントぽくない。
アンデシュ・レオナード・ソーン《オパール》。この人はスウェーデンの人。ま、これはこういうの好きなのよ。タイトルが「オパール」って。