下村観山展が開催されている横浜美術館の常設展は、例外はあるかもしれないけれどたいていは撮影可なので、まわりに迷惑にならないようにしながら、撮らせてもらってるのだけれど、やっぱり、実感としては、写真を撮るときの頭と絵を観るときの頭は別みたいで、絵の写真を撮っていると、絵を観ることに集中できない。
撮影可はありがたいけれど、カメラはスキャナーじゃないわけだから、撮影した絵を再現するにはほど遠いのだし、これは前にも提案したけれど、撮影可よりも、展示作品のすべてをポストカード(でなくてもA4でも)にして手に入れられるようにしてもらったほうがうれしい。煩雑ではあるけれど、難しくはないと思う。
これはマン・レイの撮影した「ヴェールをして座るキキ」
おなじく「キキ・ド・モンパルナス」。
藤田嗣治が、美しき乳白色を世に問うたときのモデルで、エコール・ド・パリを象徴する女性。藤田嗣治のこんな言葉も紹介されていた。
ピカソの「夜、少女に導かれる盲目のミノタウロス」ていう、メゾチントも撮影したけれど、メゾチント、アクアチントを併用した黒い画面のために、照明が映り込んだので、アップしない。「ミノタウロマキア」というシリーズのひとつであるはずだ。
ハンス・ベルメールの「人形」
伊東深水の版画集から「炬燵」
ロレンツォ・メロという人の写真コレクションが展示されていて、よいテイストだと思った。
いままでダリの絵があったところにこれが展示されていた。
「具体とネオダダ」ていう篠原有司男の絵だ。今月の21日から篠原有司男のドキュメンタリー映画が封切りされる。併せて、渋谷パルコで展覧会も開催されている。来年の1月13日まで。