横浜美術館でこの展覧会が始まっている。ポール・ギョームのコレクション。
タイトルとポスターに使われているルノワールのピアノを弾く女性の絵だけを見るかぎり、ちょい保守的な展覧会なのかもと思いつつ訪ねたが、なかなか攻めた感じで、普段見られない絵が多く楽しかった。
バスキア展のところで書いたけれど、翌日、この展覧会を訪ねて、
このマティスの横にバスキアがあったら面白いよなと思ったのだった。マティスが緑色を選ぶ自由とバスキアの自由さは同じだと思う。
攻めてる感じと書いたのは、アンドレ・ドランとシャイム・スーティンの数の多さだ。シャイム・スーティンは最近どんどん好きになってきている画家。
アンドレ・ドランは、詳しいことはわからないが、今では対独協力者と見なされていて、おそらくそのために、まとめて観る機会がなくなっている。
ピカソのキュビズムのころの絵は、ポール・ギョームの没後に奥さんのドメニカがだいぶ売り払ってしまったそうだ。そんな中でも残されたひとつ。
遠近法の否定はほんとに絵を自由にしたなとこれを見て思う。
モネは、ポール・ギョームの死後、ドメニカが購入したこの一点だけだそうだ。まるで、シスレーみたいなモネ。
それと、モディリアーニが描いた