大日本人

昨日も話題にした秋葉原の無差別殺人について、今週の週プレで松本人志がコメントしていた。
「すぐに死刑にしたほうがよかった」
「公開でヤツの腕を一本折ればいい」
といった内容である。
松本人志が、実はすごくいい人なのだということがわかってしまう。
ただ、残念なことにこれでは、鴻池某の発言と大差ない。というかほぼ同じだ。なにはともあれ凡庸な意見であることに異論はないだろう。
「犯人の生い立ちや事件の背景なんてどうでもいい」というが、それでは事件から目を背けているのと同じだ。

大日本人」を見に行かなかったのは、それがいわゆる「ヒーローもの」だったからだ。どんなかわからない映画だったら期待が持てたと思う。
ゴレンジャイ、少年ボーイの流れを映画化する意味があるだろうか。しかし、もし、松本人志がもう同時代とか社会に向けた感性を涸らしてしまっているのだとすれば、そうなるしかなかったわけだ。
私にとっての松本人志は、大日本人ではなく、伝説のスーパーカンサイ人であり続けるだろう。