つまり・・・・・

 上の長い文章を読んでいられない人のために短く書く。
 福島の原発事故で挫折した‘原子力ルネッサンス’に代わって、今、世界では、天然ガスが次世代エネルギーの主役となりつつある。
 埋蔵量の豊富な‘非’在来型ガスの採掘方法が開発されたためだ。‘シェールガス革命’といわれている。
 以上が、世界全体の話。
 目を国内に転ずる。
 日本の電力会社は、原発の管理はお粗末、発送電の分離には抵抗、東西で周波数の統一もされず、まともに電力の融通もできない、スマートグリッドに関してはすでに後進国よばわりされている、といった惨憺たる状況だが、ガス会社をめぐる状況は、水際だって対称的だ。
 日本のガス各社は、阪神大震災を教訓にした安全対策で、大災害の発生時には、全国一斉に日本ガス協会の指揮下に入る。東日本大震災でも、大きな被害は‘皆無’だった。
 その上、マイコンメーターといわれる‘ガス版スマートメーター’がすでに100%ちかく普及している。
 こうしたインフラの信頼性に加えて、エコウィルエネファームなど、日本独自の家庭用コージェネレーションシステムがある。
 ガスを火力発電所で使えば、熱は捨てられてしまうだけだが、エネファームエコウィルなどの家庭用コージェネレーションシステムで使えば、現行商品でも、熱と電気を合わせて90%以上の高効率で消費することができる。一次エネルギー消費量は約35%、CO2排出量は約48%、それぞれ削減できる。
 電力不足に悩む中国、ガス資源国であるロシアやアメリカなどの大市場に、強い商品力を持つ可能性がある。
 このように、国際的な状況、国内的なインフラ、環境性能、成長戦略としての有望さ、すべての面から見て、電気ではなく、むしろ、ガスが、太陽光発電など、自然エネルギーの不安定さを補うエネルギーとして、極めて高い実現可能性をもって浮上してきている。
 原子力ムラの住人は、福島の原発事故のほとぼりを冷まそうと必死だが、内部被曝の被害が猖獗を極めるのは、むしろこれからなのである。脱原発の気運はますます高まっていく。いま、電力会社のお先棒を担いでいるマスコミも、火消しのつもりが火に呑まれることになるかもしれない。
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