いつ日本がアメリカを追い越したのだろうか?
たしかに、日本の現象をアメリカがフォローしていると思うことが多くなった。
たとえば、ペイリンという女性が、一時期、次期大統領候補と目されていたが、この言動が、ひとことでいえばメチャクチャで、これがどういうわけで‘大統領候補’でありうるのかと訝りながら、ペイリンと茶会派(社会を茶化しているという意味かな?)の関係が、かつての麻生太郎と2ちゃんねるの関係とだぶって見えたのも事実だった。
いま、ウォール街で発生した若者のデモが、全米に飛び火しているそうなのだけれど、このアメリカの若者たちが主張していることは、どうも、かつて日本で‘格差社会’云々をいっていた議論と似ているようだ。
笑ってしまったのは「99%がわれわれだ」という彼らの主張。
アメリカの若者が99%!。笑えませんか?
アメリカの富裕層は日本のそれとは比較にならないだろうから、一概には言えないが、彼らの主張で気になるのは、正義とか理想という視点が欠落していると見えるところ。自分たちの方が多数派だといっているだけなのだ。
‘自分たちがフツーだ’という主張の底には、なにかとてつもなくいやなものの萌芽が感じられる。そこにある、無意識であるがゆえにかえって強固な差別意識は、けして社会をよい方に導かないと思う。
少なくとも、あなたたちは99%ではない。世界中が突っ込んでいるだろう。