引っ越し屋の競争

昨日で今の職場を退職した。後は有給を消化しつつ引っ越し作業にかかる。
今日、引っ越し屋の見積もりに来て貰った。ネットの見積もりサイトを見ているうちに、ワンクリックでいろんな業者につながってしまった。見積もりは無料なので許されているのだろうけれど、本当は確認画面があるべきじゃないんだろうか?
ペリカン便とアリさんマークとクロネコとサカイから電話がかかってきた。アリさんマークは営業所が遠いみたいで、関西の営業所から電話をかけてきた。富山から神奈川に引っ越すのに、関西から出張って貰うことはないのでここは除外。それに、こどもの頃から転勤族であった私は、引っ越しというとクロネコだったので、内心クロネコに決めていた。ちょっとしたノスタルジー?
ところで、クロネコが子猫を運んでいるあのマークだけれど、こどもの頃、あれは豚だと思っていた。こどもの私には、子猫の顔が豚の鼻に見えていたのだ。何で、クロネコなのに豚なんだろう?と。
それと、もう一つの理由は、クロネコヤマトの宅急便の営業所がすぐそばにあって、けっこうなじみでもあった。受付の女性がちょっと可愛いのだ。でも宅急便は引っ越し便とは関係なかったみたい。
ともかく、今朝、ヤマトの人に見積もりに来てもらった。
「ネットで見積もりされると○割引ですので・・・」と、2トン車で10万円。安いか高いか判断材料がないけれど、想像していたより高くはない。「じゃ、お願いします」ってことになっていたのである。
ところが、夕方にサカイから電話がかかってきた。土曜日に見積もりに来たいと言うけど、以上のような訳なので、「もういいっすわ」。ところが、この営業担当がなかなか引き下がらない。
「サカイは引っ越しでは負けるわけにはいきません。」
ちなみにおいくらですか?と聞くので「10万円・・・」と、この時の反応で、これはなかなか安かったと分かった。で、引き下がるかと思いきや、「それでは、9400円お安くします。9万600円で」しかも、保険はしっかりしているし、サカイはアルバイトは一切使わないし、ドライバーは到着まで交代しません。と、食い下がる。
「でも、わたくし、単身で大した荷物じゃないですよ」と、少々あきれながら言ったのだが
「でも、引っ越ししたいんです。」
これには、さすがに根負けしてしまった。引っ越す当人より引っ越ししたい人がいたとは!クロネコさんの方には断りを入れてくれるというので、サカイに頼むことにした。
クロネコさんには申し訳なかったが、一割安けりゃさすがに負けちゃうのだ。それに、大した荷物でもないのに、とにかく仕事させてくれつうんだから見上げたもんだ。ついこないだまで、「なるべく仕事しないで儲けた方がいいじゃないですかぁ?」みたいな仕事に晒されていたので、新しい出発に際しては、こういう態度の方が気持ちがいい。もちろん、営業トークであるにしてもだ。
荷物が少ないのは、ホントに少ないのである。わたくし、なにしろ、ここで8年も過ごしてしまったので、家電品はとっくに買い換え時期を過ぎている。家電リサイクル法がなければ買い換えているところだ。テレビデオはビデオの部分はすでに動いていないし、ある日、スピーカーが聞こえなくなったので、側面に穴をあけて取り出し、適当に配線し直した。スピーカーだけネイキッドの状態でベッドの脇に転がっている。テレビを観る時は背中から声が聞こえる、ある意味ではサラウンドな状態なのだ。冷蔵庫はもう小さすぎるし、洗濯機は今どき二槽式だ。そんなわけで、三種の神器ではないけど、テレビ、洗濯機、冷蔵庫は捨てていくつもりでいる。
それに、ベッドも捨てていく。ベッドは折りたたみ式のヤツなんだけど、キャスターが壊れてしまっていて、そこに雑誌なんか敷いている。これは、この転勤がなくてもロフトベッドに買い換えようと思っていた。ロフトベッドは信州に住んでいる頃に使っていたが、引き払う時に同居人にあげたのだ。あれは、良かった。
それに、たびたび言うように、わたくし夏場はベッドで寝ない。再三言うけれど、夏はコットにかぎる!プラント3でロゴスのよさげなコットが3980円で売っていたので買ってきた。コットで寝ればクーラーは要らない。これホント。クーラーが苦手な人にはぜひお勧めしたい。
そういうわけで、でかいものと言えば、パソコンとパソコンラックくらいのものだ。ホントはパソコンだってデータさえなければ捨てていきたいくらいだ。ほかには、本と布団と服だろう。本はほとんど文庫本だが、本は私は捨てられない。野田知佑さんは、ユーコン川をカヌーで下りながら、読み終わった文庫本を焚き付けにしていた。かっこいいが、まねできない。一回の読書で完全燃焼しきる自信がない。かといって、二度読むことはほとんどない。ねちねちといじましいタイプだろうか?