蝶のゆくえ

参った。昨日積もった雪がとけない。北陸の雪は、朝の四時ごろに除雪車がどけてしまう。除雪車が入れない道は、スプリンクラーが作動している。晴れた日に、少なくとも道には、雪が残っていることはあまりない。ただ、めったに晴れないが。
もちろん、このあたりの自治体が除雪車を用意していなくても責められない。私にしてもママさんダンプや雪かきスコップなど除雪用品は置いてきてしまった。

蝶のゆくえ

蝶のゆくえ

『蝶のゆくえ』橋本治 を読んだ。「自分は小説家になるつもりだったんだけれど、いつの間にかこんなことになっちゃって」みたいなニュアンスのことを言っていると聞いたので、そういえば橋本治の小説って読んでいないかなぁと思ったわけだった。読む側としては、小説であろうがなかろうがどっちでもいいのだけれど。
10代から50代の女性を主人公にした短編集。味わいはオーソドックスで仕掛けとかはない。小説であってもなくても健全な批判精神がこのひとの持ち味かもしれない。
寒いので、今日は一歩も外に出なかった。ホリエモンと同じく一日中テレビを見ていた。アメリカではスーパークロスシーズンがキックオフ。マクグラス時代あたりから離れてしまったので、(というか、スーパークロスの方が不況の日本を見限ったのだけれど)知らなかったが、いつのまにか450ccとかのバイクで走っている。私が生で見た最後のスーパークロスは大阪体育館だった。あの時はヤマハがYZ400F?を走らせていて、エンジン音がすごかったのを憶えている。ジェレミーマクグラス、マイク・ラロッコなんていう知っている名前もあるが、このシーズンを争うのはリッキー・カーマイケルとジェイムス・スチュワートのようである。モータースポーツの世界ではなかなか黒人が活躍しないなぁと思っていたので、スチュワートは新鮮。
チャーとチャボが対談していた。チャーが言うにはロックは75年くらいがピークだったそうだ。確かにそうかもしれない。と、そう思うのは、私なんか音楽にほとんどテイストがないのだが、それでもロックは基準であり、それを通して物を見る目であった。今はそういう感じはないと思う。50年代にもその感じは通用しないだろう。60〜70年代に確かにロックが世界を席巻した時代があって、ロックが通用しない地域は未開であるか、胡散臭いと思っていたのは確かか。
その感じが消えちゃうのは80年代だったと思う。その80年代がいま回顧されているのではないか。わたせせいぞう展というのが東京でやっている。私の中ではバブルの申し子というイメージがある。もし、景気がよくなっているならまた日本でスーパークロスをやってもらいたいものだ。