トゥルー コーリング

どうも変な具合に疲れているらしく、夜は眠れず、昼は起きられなかった。それで、昨日は何をしていたかというと、「トゥルー コーリング」という変な走り方をする女の子のテレビドラマを見ていた。
主人公は遺体安置所に勤める女の子だが、死体の「助けて」という声を聞くと、その日の朝にとばされて、好むと好まざるとにかかわらず、その日をもう一回やり直さなければならない。だからといって、被害者を助けなければならない義務はなさそうなものだし、私ならその能力を人命救助などに使わないだろうが、そこはドラマの主人公になるべく、彼女は人並みはずれた道徳心を持っている。これは、テレビドラマの主人公には必要な条件である。じゃないとドラマにならない。
最初は被害者しか分からないので、犯人に付きまとう刑事コロンボと違って、トゥルーは「生前の」被害者にしつこく付きまとうことになるわけだ。この仕組みを発明したときは、シナリオライターはちょっと興奮したんじゃないだろうか。ある回など、五つの死体がまだバッグの中に入っていて顔も分からないまま飛ばされてしまうなど、色々と遊んでいる。
日曜の暇つぶしには最適かも。船越栄一郎の二時間ドラマとか、川越のアキ先生とかと一緒で、見はじめるとボーっと見てしまう。われながらテレビっ子だよなぁ。テレビを見ているときが一番アルファ波がでているかも。
それにしても、トゥルーの走り方はユニークだ。変な箸の持ち方みたいでちょっと直してやりたくなる。