大魔界村

有野課長大魔界村を攻略するのを見ていた。
わたくしはテレビゲームは好きじゃない。個人的ゲーム歴をいえばドラゴンクエストの呪文を間違えた時点でストップしている。つまりほとんど手を染めていない。にもかかわらず人がやっているのを観戦して何が面白いのだろうか?
このあたりの心理は、数学にはまったく興味がないのに、数学者のエピソードを書いた本を読むのが好きというのと相通じていると思う。
この「大魔界村」というゲームは、なまら難しいみたいで、19時間かかってやっとクリアしていた。19時間!その段階でゲームとして駄作だと思う。しかも、一度最終ステージをクリアして、更にもう一度最初から繰り返してやっとエンディング画面にたどり着けるという、私に言わせれば陰湿ないじめみたいな構造。
たぶんこれって、コンピューターがゲームの可能性を広げた結果、生み出されてしまった鬼っ子なんだろう。やたら難解で、やたらに時間がかかれば面白いというものではない。発想の貧弱さを膨大な労力で補おうとしているのが痛々しい。
そういう痛々しい駄作を使って、一本テレビ番組をつくる、というような鮮やかな発想があって然るべきだった。