燕三島由紀夫が「一篇を選ぶとすれば」として、この詩をあげていた。ユリイカの伊東静雄特集。
門(かど)の外(と)の ひかりまぶしき 高きところに 在りて 一羽
燕(つばめ)ぞ鳴く
單調にして するどく 翳(かげり)なく
あゝ いまこの國に 到り着きし 最初の燕(つばめ)ぞ 鳴く
汝 遠くモルツカの ニユウギニヤの なほ遙かなる
彼方(かなた)の空より 來りしもの
翼(つばさ)さだまらず 小足ふるひ
汝がしき鳴くを 仰ぎきけば
あはれ あはれ いく夜凌げる 夜(よ)の闇と
羽(はね)うちたたきし 繁き海波(かいは)を 物語らず
わが門(かど)の ひかりまぶしき 高きところに 在りて
そはただ 單調に するどく 翳(かげり)なく
あゝ いまこの國に 到り着きし 最初の燕(つばめ)ぞ 鳴く
三島由紀夫が若いころ伊東静雄に心酔していたことはよく知られている(って、こういう言い方よく聞くけど、「よく知られている」かどうか調べたんかい!?)が、さて、なぜこの詩であろうか。
ちなみに夏花は「げばな」と訓むはずです。
雨上がりの夜明け。飲み物を買いに出かけて、ふと燕を見上げたので、そんなことをつらつら思った。
今週また日曜日出勤なんだよね。
じいこさんが自転車買った。どうしようかなぁ。デジカメより高い自転車は納得できないんだよね、自分の中で。
ところで、頼んでいた本棚が来ました。「本棚かな」と思って出たら、ひとりめは宗教の勧誘でした。あれは要するに、文科系のストリートファイトだね。
文春に猪瀬直樹が「社会保険庁は関東軍だ」と書いていた。
菅直人の年金未払い問題は、社会保険庁の手違いだと解釈していたが、今の時点から振り返れば、社会保険庁に何らかの意図があったのは間違いないだろう。あいつらの暴走を野放しにしておくのはかなりまずそうだ。