タケニグサ、ササヤキグサ

knockeye2009-07-13

職場の裏の緑地に、ウィリアム・モリスが壁紙にでも使いそうな、凝ったデザインの植物が生えている。
葉っぱは大きくて裏白、ぎざぎざはフラクタルな感じに入り組んでいる。花は線香花火をさかさまにしたような可憐さで、時間と重力の両方向へ、白から茶色へ諧調の細やかなグラデーションを見せている。ほとんど私の背丈ほどもありまだまだ伸びそうだ。
これはなんだろうと思って、ネットであちこち調べまわったところ、タケニグサという植物であることがわかった。ぜんぜん竹に似てないんですけどねぇ。
それでウィリアム・モリスのためにも、もう少し何とかならないものだろうかと、さらに検索してみたところ、ササヤキグサという別名もあるとわかった。
その名のほうが見た目の印象に近い。
耳をそばだてないと聞こえないけれど、風にゆれればかすかな忍び音を洩らしそうに思う。