歌川国芳

その神木不動前のバス停から登戸行きのバスに乗って、JR南武線府中市立美術館へ。歌川国芳展‘後期’を観にいく。
<鬼若丸と大緋鯉>とか<大物之浦平家の亡霊>などのダイナミックな水の表現もさることながら、観た瞬間思わずふきだしてしまう脱力系の絵は、たぶん世界に類例がないと思う。
今回、笑っちゃったのは<朝比奈小人島遊>。見た瞬間に全身の力が抜ける。
それから、道外十二月というシリーズの三月と四月に当たる<三月ひいなのいさかい>と<四月初物のあらそい>
<三月・・・>の方は、雛人形のおびなとめびなが痴話げんかをしているところ。とめに入っているのが張子の犬。
「まあまあ、夫婦げんかは犬も食わない・・・てオレかよ!」
くらいのさまぁ〜ず三村的なノリツッコミはしていそうである。
<四月・・・>は、初鰹などの縁起のいいとされた初物連中がくんずほぐれつの取っ組み合いをしている。仲裁は四月にお誕生日(花祭り)のある御釈迦様。
「仲裁は時の氏神・・・ってほんとの釈迦かよ!」
たぶん江戸っ子ってさまぁ〜ず三村にちょんまげをのせた感じだったんだろうな。

府中の森公園の桜は新緑に変わり、噴水が稼動していた。
HS10のシャッター速度の実力を試していると、戯れに水遊びする子供たちがフレームインしてきた。
女の子の笑顔をとらえようかと思ったけれど、なぜか止めにした。