地デジ難民

 今のわたしみたいのを‘地デジ難民’というそうだが、たかがテレビが見れないくらいで、難民呼ばわりされるいわれはない。
 週刊現代に、反原発発言でテレビドラマを降板させられた山本太郎のインタビューがあった。反原発を表明すれば仕事を干される、あからさまな表現の自由の侵害を平気で見過ごしておいて、どのつらさげて、「マスコミ」の看板を上げているのか、ちょっと理解に苦しむ。
 「反原発」をくちにする人間は村八分にする一方で、「菅直人脱原発は延命策だ」などと、さもジャーナリストづらして言ってる連中の顔を見られなくても、とくに難民になった気はしない。
 おりしも、原子力安全・保安院のやらせが発覚した。
 マスコミは、菅直人がエネルギー基本計画の見直しを、資源エネルギー庁から、国家戦略室に移そうとしたことを批判していたが、マスコミの菅直人批判そのものが‘やらせ’だといって何か間違っているだろうか。
 野党ならともかく、与党民主党のなかに、菅直人より迅速に震災の復興ができて、原発事故の収束ができる人がいるなら、今すぐにやればいいじゃないか。誰も邪魔しない。与党の一員なんだから。‘菅直人がいるからできない’は、言い訳にすぎない。
 与党の一兵卒でありながら、東京の御殿に引きこもり、あるいは、夜な夜な密会して、原発事故や震災を政局に利用しようとしたことこそ、批判されるべきだ。
 加藤祐子の「ニュースな英語」にも、AFP通信の
「将来的に日本を原発のない国にしようという中道左派菅直人首相の政策を、日本の70%が支持している。だが、ほとんどの人はそれでも首相の退陣を願っている」
という皮肉のにおい漂う記事を紹介していた。
 ‘日本のマスコミを信用すれば’こんな変なことになるわけだ。テレビの報道なんて信じている方がよほど難民ではないだろうか。
 勝俣州和が「美味い!」っていった食い物の、何%がほんとに美味いんだろうね?もし彼が放射能入りの牛肉を「美味い」といっても、私は食べないけどね。