不退転の覚悟

knockeye2012-08-24

 野田佳彦首相がこの日の夕方に臨時記者会見を開き、「‘毅然とした態度で’‘冷静沈着に’‘不退転の覚悟で’臨む」と述べたそうだ。
 この一連の言葉に中身があるかどうかなんだけれど、考えるだけムダだとおもう。
 そういえば、消費税増税の時も、‘政治生命を賭ける’とかいってたが、そもそも‘行政改革をするまで消費税を上げない’と、のたまっていたのは民主党なんであって、自民党公明党も財界も、そしてもちろん官僚も、みんな大賛成だったんだから、政治生命を賭けるも何もないので、ただ、そうでもいわないとかっこがつかないというだけのこと。
 正確に言えば‘恥も外聞もなく公約を反故にした’にすぎないが、さすがにそうは言えないので‘政治生命を賭けた’といったまで。
 要するに、そういうことを‘言いたい質’なんだね。
 今回の問題についても、実質は、外務省に丸投げしているにちがいない。
 今回の問題って、竹島尖閣諸島をめぐる領土問題です。首相の言葉に具体性がなくて、後から読んだ時にわからないと困るので補足しておく。
 それにしても、親書をやったりとったりのくだりには、くろヤギさんとしろヤギさんを思い出した日本人も多いだろう。
 尖閣諸島には資源が絡んでいるが、竹島の問題は純然たる歴史問題で、日韓両国の愛国者たちは「永遠にこれを繰り返すつもりか?」と、正直いって、日韓両国とも、ふつうの人は、多分、どん引きに引いたと思う。
 わたしのばあい、あのニュース映像に接した頭の中に、金正恩が遊園地で遊んでいる写真が、なぜか浮かんだ。あっちのほうが頭よくないか、日韓の政治家よりも。
 国際司法裁判所とかいうところで決着着くならもうそれでいいだろうよ。めんどくさいわ。
 どう考えても日韓の友好関係にヒビを入れるほど重大な問題じゃないわ。