松はいつあけるか?

恵比寿の駅からガーデンプレイスまで、長い長いムービングウォークがある。まだ関西に住んでいるころ、大阪と東京の違いをネタにしたテレビで、「関西人はムービングウォークを歩く!」とかいって珍しがられたことがあった。今では立ち止まる人のほうが珍しい。頭上に「左側に立ってください」の看板が下がっていた。
明文化されているのは初めて見たが、この「左側に立つ」というローカルルールが全国共通だと思っている人も、こちらには多いらしい。東京の人は田舎を知らない。たとえば大阪でさえ、エスカレーターのどちらか一方に立たなければいけないほどの混雑はあまりない。いまでは東京の「左側ルール」に合わせようとする動きがあるが、そういうルールが伝播する前までは、大阪では立ち止まる人は右に立っていた。別に逆らっているわけでもなんでもなく、自然発生的にそうなっているので、文化圏が違うとそんなことまで違ってきてしまうのが不思議だ。
コンビニでまるごとイチゴを見かけたので買ってきた。まるごとバナナのイチゴ版に過ぎないが、短期間しか出回らないので、なんとなく縁起物の感があり、恵方を向いて丸かぶりこそしないものの、このところ毎年食べている。
今日は寒さも一段落したが、春は遠いはず。まだ松もあけない。と、書きかけて「?」となってしまった。松はいつあけるんだったっけ?たしかこれも関西と関東では違うはずだ。どちらかが八日、どちらかが十五日だったとおもう。鏡開きが十五日なので、そこで松があけると覚えておくと話が単純でいいと思うけれど、七草粥をたべたらもうお正月は終わり、というのも成り立つ。Googleで検索してみたのだけれど、ちょっとわからなかった。

偽のデュー警部 (ハヤカワ・ミステリ文庫 91-1)

偽のデュー警部 (ハヤカワ・ミステリ文庫 91-1)

ピーター・ラヴゼイの『偽のデュー警部』は、倉橋由美子の『偏愛文学館』でおすすめだった。最近、倉橋由美子の言いなりで読書している感がある。