夏休み

knockeye2006-08-19

ひどく暑い日だった。5時前にコンビニまで歩いたが、タンクトップにシャツをはおったのは余計だった。
常泉寺のおみなえしがみごろだとかで見に出かけた。朝の8時、すでに絶望的に暑い。暑すぎて鵠沼のビーチバレー大会が中止になるんじゃないかと思うほど。見に行くにはお寺から一時間も走ればよい。が、断じていかないことにした。
萩、おみなえし、写真を撮っていると、「花だけは秋なんですけどね」と受付のおばさんに声をかけられた。はげしい陽光を浴びる秋の花も趣があるが、ホテイアオイスイレン、やはり水生植物の花に目が向いた。10時前には帰宅して、日が傾くまで逼塞してすごした。
湿度は低いので風を通せば暑さが心地よい。部屋を出たくなかったのだけれど、4時をすぎてから横浜美術館に新進の日本画展を見に行く。

DUNEという雑誌の表紙を飾るこの人は誰か?
いま話題の日本画松井冬子さんその人だ。モデルではなく、画家がこれ。ちょっと美人すぎると思うんですよね。

6人の画家の作品が展示されているが、夏休みらしかったのはそれぞれの展示室に、「小学生のためのワークシート」という絵はがき大の紙がおいてあること。上の絵は松井冬子の「世界中の子と友達になれる」。裏返すと次のような質問が書いてある。「女の子はどうしてはだしなのでしょう?なにを見つめているのでしょう?どうしてゆりかごは空っぽなの?藤の花がとちゅうからハチになっているのは、なぜでしょう?」
難しい質問で、私は答えられない。こういう質問は小学生に聞いてみたい。
今回の展覧会でちょっと面白い試みは、それぞれの画家が横浜美術館所蔵品から日本画を選んで、自分たちの作品と一緒に展示すること。松井冬子は、速水御舟水仙と、森狙仙の犬の絵を下村観山が模写したものを選択していた。
御舟の水仙はいい絵。観山の犬はめずらしく不気味。
藤井雷の作品は、展覧会の入り口からひとつの展示室の中まで蛇行しながら連綿と続く絵巻物だが、一枚一枚よく見るとすべて封筒の裏。旅先で描いて投函してくる。中に自分宛の手紙も入っている。今はペナンの旅の途中で、会期中美術館に郵送され続ける。