奥華子みたいな

看護婦が若いと、「注射がへたなんじゃないか?」という懸念が頭をもたげる。それでまあたいがい現にへたなのだ。
こないだの日曜日、点滴をした奥華子みたいな顔の看護婦も、一回失敗して血管をはずしたので、今も青あざになっていて、押さえると痛い。
その後のおばちゃんの看護婦は手並みが鮮やかだった。年の功なのか、職業意識の差なのか、とにかくあの奥華子みたいな看護婦も何年か後にはああいう風になっていてもらいたい。
ひどい嘔吐と下痢で、牡蠣を食った後だったので、しかも牡蠣フライではなくてんぷらで、食中毒じゃないかと思ったのだが、医者の見たてによるとそうではなく、風邪であるらしかった。ウイルス性腸炎ということで、流行っているそうだ。インフルエンザも流行っている。そちらでなくてよかった。
点滴の管をつけたままトイレにとぼとぼ歩いている私を見て、若いアメリカ人が泣き出した。私の後に、日本人の奥さんといっしょに、小さな子供を抱えてきたパパなのだけれど、私の点滴姿に反応してしまったみたいである。赤の他人に泣かれると、こちらとしても心細い。
食中毒だと思って、あわてて医者に駆け込んで、点滴2本打ってもらったせいか、24時間後にはV字回復していたが、風邪の季節ではある。気をつけなきゃいけない。牡蠣はてんぷらでなくフライで食べなきゃいけない。
それで、またことしも寝袋を引っ張り出した。寝袋くらい暖かいものはない。ソファの上で寝袋で寝る。快眠。ベッドよりソファのほうが寝やすい。私だけだろうか。ベッドの「さあ寝ろ」という感じがいやなのである。
さまぁ〜ずの大竹が、眠れないときは何か気がかりなことを一つ作るといいといっていた。例えば、台所の水道が少し締め切ってなくてぽちゃんぽちゃんと漏れてるとか、便所の電気が消しわすれてるとか。気になることを一つ作って床に入ると眠れるのだそうだ。
最近、さまぁ〜ずに夢中である。『さまぁ〜ず・さまぁ〜ず』、『神さまぁ〜ず』、『もやもやさまぁ〜ず』は、大概毎週見ている。今週の『神さまぁ〜ず』はその風邪の余波で見逃してしまった。
テレビ・ラジオからウッチャン・ナンチャンが忽然と消えたに関しては、ネットでちょっと怪情報が流れた。創価学会組織力で潰しにかかったというのである。事の真偽はともかく、あの組織の場合、妙にプロパビリティーがあって怖い。真相は知らないけど、さまぁ〜ずの話の中にときどき登場するのでほっとしている。
わたしは関西人であるし、ほぼダウンタウン世代ではあるので、『夢で逢えたら』以来、なんとなく「引き立て役」くらいに見えていた。しかし、ダウンタウンのピークは1995年で、その後は『笑う犬の・・』や『内P』などウッチャンナンチャンが勢いがあった。よく考えると、マセキ芸能とかいうちいさなプロダクションであそこまで活躍したのはすごいことである。途中で大手のプロダクションから声がかからなかったんだろうか。この引き際のあざやかさも見事である。