NANKING

「NANKING」という映画が日本で公開されないことになったので検索してみたら、ヒットするのは、映画そのものでなく、それに対する感情的な反応ばかり。日本人スタッフの中には、匿名の脅迫で辞めていった人もいるそうだ。じいさんの世代がやったことにいちいち感情的になるのはなぜなんだろう。とにかく、影が見えるからには、実体があるはずだし、そう考えるのが論理的な思考になれた人であるはずだ。影がくっきりと見えているのに、実体さえ隠していれば、あるものもないと言い張れるか、あるいは、永遠に問題を先送りし続けられると考えている。世界にさらしているその態度自体が、はっきりとしたメッセージであると気がつかないだろうか。