宮崎の道路

日本が格差社会だなんてのは絶対に嘘。しかし、もし格差の解消をめざすつもりなら、官民の格差から手をつけるべきだ。つまり、一般財源特定財源の差をなくすべきである。
道路特別税の一般財源化は、そもそも小泉元首相が言っていたことで、それに自民党が反対するのは筋が通らない。郵貯と道路という官僚の財布の入り口と出口を改革することが、小泉改革の基本だった。小泉総理在任当時でも、それがうまくいっていたとまではいえないが、現内閣の方針は、同じ政党の内閣とは思えないほどである。
こんなことを書いているのは、いま、菅直人そのまんま東がテレビに映っていたからだ。音は消しているので何を言っているかはわからない。
わたしが何年か前に九州ツーリングしたとき、事故ってしまったのが宮崎県だった。保険上は100パーセント相手の過失であった。4車線のバイパスを、バックで横切ろうとした車に突っ込まれたのである。車が後向きに走ってくるとは、なかなか予想できない。ふだん前向きに走っている車しか相手にしていないものでね。しかも4車線もあるバイパスで。
宮崎県に高速道が必要とは私には到底思えない。あのバイパスもがらがらだったが、R448にいたっては、いまでも記憶に残っているが、走りながら幻覚に襲われそうになるほど静かだった。1台の車も通っていなかった。風向きで幻聴が聞こえた。
まあ、しかし、相変わらず民主党はいくさが下手。なんで宮崎県に出向く必要があるのか。そういうことをすると、地方と中央という対立軸に目が向いてしまう。問題は特定財源一般財源の対立なのである。陰に隠れている官僚を引っ張り出さなければいけない。表に立っている政治家は、このさい関係ない。福田内閣になって小泉改革が完全に頓挫した。そのことをアピールするべきだと思う。