「アントマン」「THE・・・パトレーバー首都決戦 ディレクターズカッ

knockeye2015-10-12

 「アントマン」。
 MARVELのアベンジャーズ界隈の映画はどうも好みじゃない。「アイアンマン」の最初のは面白かったけど、他はちょっと大味な感じ。でも、この「アントマン」は、コメディーだから。
 監督のペイトン・リードもずっとコメディの人だし、脚本のエドガー・ライトも「ワールズ・エンド 酔っぱらいが世界を救う!」の監督だし、今、wikipediaで、知ったけど、2005年には、「銀河ヒッチハイクガイド」に出演しているじゃないか。映画はどうってことなかったけど(とくにロボットのデザインがヒドかった)、原作はまぎれもない名作です。まだ読んでない人には一読をお勧めします。四巻目のオチにたどり着いた時のアホらしさには感動します。
 それはともかく「アントマン」は、桂枝雀のいう「緊張と緩和」ですな。小さくなったときのすっごいアクションシーンが、クライマックスにさしかかろうって時に、すっと普通サイズに引いたら、そこで絶対笑うもん。
 それはもちろん、よく練ったシナリオと、最新のCG技術があってこそですけど。
 ラストを見る限りでは、今後、アベンジャーズと絡むみたいだけど、このまま、ギャグ路線を突っ走って欲しいなと思います。でも、アベンジャーズとどう絡もうが、ギャグにならざるえない気がしますけどね。
 だって、トニー・スタークとペッパー・ポッツがいい感じになってるところに、アントマンがいたら、それだけでギャグになっちゃいますもん。永青文庫春画展じゃないけど、鈴木春信の真似ゑもん。
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「THE NEXT GENERATION パトレーバー首都決戦 ディレクターズカット」。
 このパトレーバーのシリーズは、さすがに観に行かなかった。だって、7本ですよ。そういうコアなファンではないので。前後編に分かれてるだけで、モチベーション下がるのに。
 でも、そういう企画が成立するほど固定ファンがいるってことなんだろう。実は、固定客を持ってる人って、意外にいますよね。東京03とか、テレビで見なくても、ライブの集客力すごいし、大阪でいえば、桂雀三郎とか、笑福亭仁智ですかね。
 「海街diary」を観に行った日も、「ラブライブ」の行列がすごかったんです。映画館の入り口から、道路をまたぐデッキを越して階段の下の踊り場まで続いて。TOHO海老名でですよ、六本木とかじゃなく。
 上野にコローを観に行った時も、隣でやってる「バガボンド」の展覧会の行列には度肝を抜かれた。記憶に間違いがなければ「6時間待ち」とか。耳を疑った。コローよりそっち?、「海街diary」じゃなく「ラブライブ」?って、思っちゃうんですけど。
 それはともかく、このディレクターズカットは、7本連続で興行を打ったあとに、さらにディレクターズカットですよ。豪勢な話ですよ。自衛隊のヘリ飛ばして。しかも、けっこう客が入ってましたよ。
 でも、面白かったな。「さよなら人類」とか観て、睡魔と戦うくらいなら、この7本のうちどれか観てもよかったな。
 鉄腕アトムプルートゥーと闘った日からずっと、ロボットは時代を映してます。お台場とか日本橋とか妙に荒涼として良かったです。