加計問題の閉会中審査ってのが始まってるけど、何度も言うように、この問題をめぐる報道の論点は全くおかしい。
加計学園の獣医学科新設を決めたのは、前川某なのである。これが、彼が加計学園に「決めなかった」で、クビにされた、というなら、一連の告発も理解できる。しかし、クビになったのは、組織的な天下りがバレたせいなのだ。
前川某は「行政が歪められた」みたいなことを言ってるけど、じゃあ聞くけど、天下りは行政を歪めないのか?。よく言うよ。
瑕疵のない手順で決定されたことを、辞めた官僚がこんなやり方で覆せるとなれば、法治国家の体をなさない。
もし、加計学園の獣医学科新設に問題があったなら、彼は事務次官なんだから、そのとき、認可しなければ良いだけのこと。認可しない論拠がないから、認可したはずであり、認可できない案件なのに、政治的圧力で認可させられたというなら、その時に抗議すべきだ。天下りの責任で辞めさせられた後に、怪しげな文書を共産党にリークする、などという手段そのものがこの人物の品位を物語る。
しかし、このことについてはすでに何度も書いたので、これを繰り返したいわけではない。問題は報道だ。
山口敬之元TBSワシントン支局長のレイプ事件について、「報道しない権利」を行使し続けるマスコミ各社だが、もし、逮捕状まで出ていたレイプ犯を、政権の圧力で野に放ったとなれば、加計問題などとは比較にならない大スキャンダルである。それこそ、法治国家の体をなさない。加計問題についても、山口敬之元TBSワシントン支局長のレイプ事件についても、マスコミはどちらも反法治国家の側に付いている。かなり異常な事態に見える。
なぜ、加計問題を報道して、山口敬之元TBSワシントン支局長のレイプ事件は報道しないのか?。
加計問題なんて大した問題じゃないと言った記事を書くと、やれ「安倍応援団」だ、「ネトウヨ」だと罵るくせに、その一方で、安倍首相のオトモダチらしい、このレイプ犯は見て見ぬ振りなのである。誰が安倍応援団だって?。
一番大きいのは、これが警視庁のスキャンダルだからだろう。警察とマスコミがグルなのは、これまでも目の当たりにしてきたことだ。
もう一つ見落としていたかもしれないのは、創価学会が毎日新聞の大株主であることだが、毎日新聞とTBSが以前ほど深いつながりを持つどうかははっきりしないので、これは、頭の片隅に置いておくに止める。
都議選で自民党が惨敗したのは、ひとつには、自民党の自滅であるが、もうひとつ見逃せないのは、公明党が小池百合子の側に付いたことだ。公明党は選挙での影響力の強さを誇示する結果になった。都民ファーストの会の若狭勝氏は、年内にも国政に参加すると発言した。大阪維新の会の例から考えるといくら何でも早すぎると思うが、同時に改憲にも賛成の意見を表明しているので、何かカラクリが見えてくる。都民ファーストの会は、改憲のために臨時的に国政に参加するのかもしれない。
自民党だけでなく民進党も惨敗しているが、国民の関心が薄いと判断されたのか、ニュースにもならない。自民党はただ負けただけだが、リベラルは負け続けている。
加計問題にしても、安倍憎しの思いが嵩じて、天下り役人の口車に乗せられているのが、リベラルと言われる人たちであるならば、バカすぎる。敵失でしか勝ったことがないので、敵のアラ探し以外に戦略も戦術も持たない。リベラルの受け皿不足は深刻のようだ。
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