あとそれから、渋谷の東急で「大・大阪博覧会」というのがやってた。阪急梅田の地下街を思い出す感じである。それだけなら、わたしだって素通りするくらいの分別は持ち合わせているが、併せて「上方落語」の展覧会も催していた。落語が聴けるなら行ってみよ…

小津の秋 恋することや生きることが、お伽噺や映画のように、もっと明快だと思えた昔があったかもしれない。しかし、それが明快でも単純でもないと知った後には、誰もがまた最初から物語を始めるしかない。はじまりはたしかに単純だ。むかしむかしあるところ…