左手のつめ、ノーカントリー

knockeye2009-11-04

こうやって日記めいたものを書いているからこそわかることなのだけれど、9月5日に鉄の扉にはさんで、一時は亀頭なみに腫れ上がっていた左手親指のつめが、先月の22日にめでたくはげおちた。ところが、その下に生えていた新しいつめの経過が思わしくなくイライラしている。左手の親指のつめがないというだけでも思ったより不便なものだ。
ところで、昨日書き忘れたけれど、「ノーカントリー」をDVDで観た。
トミー・リー・ジョーンズが
「人々が敬語を使わなくなってからこの国はおかしくなった。」
みたいなことをいう。
アメリカにも敬語があったんだとちょっとびっくりしたけど、複雑な敬語をあやつる国の人間として言わせてもらうと、彼のその分析はたぶん的外れだと思う。
新聞に載っているグロテスクな事件について話しているとき、トミー・リー・ジョーンズの部下の若いシェリフが思わず噴出してしまうシーンが印象的だった。
アメリカ人はいま、自分たちの国の姿をどんな具合にこころに思い描いているのかちょっとわからなくなった。