ベランダガーデニングの話

ルートインの部屋

昨日久しぶりにFZ-5で写真を撮った。ベランダに落ちた影があまりにも鮮やかだったので、つい撮りたくなった。ロシアに行っている間に全滅した私のベランダガーデンを、ここでは復活させたいと思っている。前の家と違って南向きなので、もしブルーベリーを植えても実らせられるかも知れない。
加古川の家では、ベランダにたくさんの植木鉢をおいていた。中でも自慢はブルーベリーで、春には白い花、夏には青い実、秋には鮮やかな紅葉で、目を楽しませてくれた。しかし、おいしいのはむしろ、ブラックベリーで、あれは鳥にも人気があった。はじめは赤い実が、だんだん黒く熟してくる。いつ収穫するか、鳥たちと張り合わなければならなかった。
今でも実家のベランダには、私の育てたブルーベリー、ブラックベリーラズベリーがある。ブラックベリーラズベリーは、放物線を描いてのびていく枝の先に、新しい植木鉢をおいてやれば、そこに根を張ってどんどん株を殖やすことができる。そうすればいいのに、と言っているのだが、そんなに増えても困るらしい。
実のなる植物が好きなので、ヤマボウシ山帰来ヤマモモノブドウ、キウイなども育てていたが、こいつらはうまく実らなかった。キウイはもちろん、ヤマモモも雄株、雌株があると思ったが、どうなんだろう?成果を見ないまま引っ越してしまった。
魚津で比較的上手く育てていたのは、サイトに写真をアップしたこともある、ツルコケモモ、(クランベリー)である。あれは、ほとんど日が当たらないのが、かえって気に入ったらしく、がんがん伸びていた。ロシアに行った夏が、北陸には珍しくほとんど雨が降らない夏でなければ、かなり繁茂していたはずだ。
魚津では、ホームセンターに捨て値同然で売っているヤツを買ってきて植えていたので、よく分からないけど気に入っていたのもある。「キルキー」とかいうツル植物だが、なぜか日の当たらない方へ、日の当たらない方へと、枝を伸ばしていく。あれから、探しているけれど見つけられない。
ヘデラ、ハーブは定番だ。ミントはもちろん、好きなのはチェリーセージ。あれは香りが強いし、年中花をつけているのも心強い。それにけっこう大きくなって、幹などは木質化する。それに、加古川でも魚津でもハゼの木を植えていた。吉村さんに有名なハゼ並木の写真を撮ってもらったこともあったが、私はこの樹の紅葉が好きみたいだ。
こうやって並べてみると、ほとんど実用的な植物ばかりに見える。ハゼは実が和蝋燭の原料だし、枝は和弓の材になる。実用的でないのは、ヘデラ、キルキーなどのツル植物だ。こちらは、へばりついて生きているサバイバーな生命力が気に入っている。
いずれにせよ、今はガーデニングに適した季節ではないが、秋には手をつけ始めたいと思っている。
ところで、FZ-5の中にここに赴任する途中に一泊した上野原のホテルの部屋が残っていた。魚津からここまでのルートは平湯経由だった。あの部屋でPHSを使ってこのブログに書き込みしたのだが、プレビューだけしてアップするのを忘れていた。この異動がこんなに慌ただしくなければ、ついでにキャンプツーリングもできたのに残念だ。