ヤマブドウ

knockeye2007-09-15

仕事の行き帰りに、工場のフェンスに絡まっているのは、どうやらヤマブドウらしい。ノブドウにしては葉っぱがごつごつしているし、実の色も濃いようだ。だとすると、この実は食べられるはずである。これが山歩きの途中で見つけたのなら、食べてみるかもしれないけれど、あたりは便所くさいし、不法投棄されたごみが散乱していては、そんな気は起きない。
セブンイレブンに向かう坂道にもヤマブドウがなっている。昔、前世紀のおわりごろだが、ベランダガーデニングにはまっていて、散歩しながら目についた植物を、一枝切ってきては、挿し木で増やしてみたりしていた。ハーブは挿し木でバンバン増えるが、サルトリイバラはうまくいかなかったし、ノブドウは根付きはしたが、実らなかった。その当時、ヤマブドウもずいぶん探したけれど見当たらなかったので、ちょっとお宝発見な気分である。
その頃の試みで一番悦にいっていたのは、春のあぜ道採取(泥棒?)である。浅鉢に田んぼの畦道をひとすくい。ヒメオドリコソウオオイヌノフグリを楽しむことができた。私はオオイヌノフグリが好きなので。
魚津に住んでいるころもベランダガーデニングは楽しんでいた。ハーブ類はもちろん、とくにクランベリーが条件にあったのか、なかなか大きく育っていたが、ロシアにいっている夏の間に全滅してしまった。
こう書くと当たり前に見えるだろうが、富山の夏は雨の降らない日がないのがふつうで、日当たりのいい場所でもないし、ほうっておいても大丈夫だろうと踏んでいたのである。ところが、あの夏は珍しく雨が少なかったらしい。
そのかわり、これもめずらしいことに10月は雨が降り続いた。ひと月のうちに晴れた日が1日しかなかったとかで、ニュースになったほどだった。長旅で疲れた身体にあの雨はこたえた。尾てい骨は今でもまだ痛い。多分、変なことになっていると思うが、尾てい骨だし、医者に見せてもギプスのはめようがないと思うのである。
3連休だが、いうまでもなく私は仕事。鎌倉では流鏑馬など催されているはずである。色づいたヤマブドウの実もまあ小さな秋である。