2006-09-28 『わたしたちが孤児だったころ』 Share on Tumblr わたしたちが孤児だったころ (ハヤカワepi文庫)作者: カズオイシグロ,Kazuo Ishiguro,入江真佐子出版社/メーカー: 早川書房発売日: 2006/03/01メディア: 文庫購入: 7人 クリック: 73回この商品を含むブログ (116件) を見るこのところ、カズオ・イシグロの緻密な世界にすっかり魅了されているが、この作品はすこし色合いが違うようだ。アキラが魅力的。アキラは孤児ではないが、租界を故郷と感じている彼は、一般の日本人と文化を共有できないのだし、さらに致命的なのは、ひとつの文化の中でしか育っていない人は、他人が異質であるという当たり前のことを受け入れない。 最後はちょっと「山椒大夫か?」と思ってしまいました。