自転車

knockeye2007-07-01

綾瀬タウンヒルズまで歩いてみた。別に歩けない距離でもなかった。
自転車を買いに行ったのである。20インチの折りたたみ式。折りたためる必要はないのだけれど、20インチを選ぶとほとんどが折りたたみになる。アルミの軽いヤツと迷ったのだけれど、前後にサスのあるやつにした。というのは、わたくしいつの間にかガリガリになってしまっているので、ケツが痛くなるのが心配で。サドルにもゲル入りのカバーを被せた。
クルマは二年以上も運転していないけれど、自転車となるとそれ以上乗っていない。
わたしの場合、いつもモーターサイクルに乗っているのだから当たり前ではあるが、「一度憶えた自転車の乗り方は一生忘れない」そうである。このセリフについて思い出してしまうのが、はっぴいえんどがたった一度だけ再結成したときに、細野晴臣が「ドラムなんて自転車と同じで、一度憶えたら忘れないから」と松本隆に言ったとか。
それはさておき、自転車というヤツは思いのほか疲れる。相模の国は坂が多い。神戸のように山から海へなだれ込んでいるのとは違い、土地自体が波打っている。丘隆地帯というのだろう。東名沿いの長い坂道をこぎながら、これからは、通勤がいい運動になりそうだと納得した。
日曜に自転車を買いに行ったりしているからには、もちろん土曜日は出勤だったのである。ちきんさんのブログが更新されていないみたいだから、どうも、どこかへ出かけたようだ。「神の見えざる手」は、30代をふらふら生きてきたわたしには、別の作用をするようだ。
ところで、こないだから「綾瀬は田舎だ」と書いている感じになっているが、綾瀬市民にとっては、これは案外冗談じゃないのかもしれないと思って反省している。というか、びっくりしている。だって、東名綾瀬のバス停から、新宿まで一時間ですやんかいさ?何が田舎なん?
わたしのように子供のころから各地転々として生きていると、田舎だ、都会だ、という価値観は雲散霧消してしまう。実際に住まいしてみると、そこが田舎か都会かという定義には何の意味もない。「田舎vs都会」という概念は、土地っ子の心の中だけに存在しているのだろうと思う。