象の夢

象の夢を見た。
この夢の登場人物は子供で、私自身がその子供なのか、それともその子が私の縁者なのかはっきりしないけれど、ともかく私はその子供に感情移入している。
その子の住んでいる古い田舎の家の前を祭の行列が通ることになっている。その子が昔飼っていたらしい小象が、その行列の一番後ろについてくることがわかっていてワクワクしている。やがてその象が青々と茂った稲田か草原の中の一本道を歩いていくシーンを、なぜか俯瞰で見下ろしている。小象も久しぶりの再会を喜んでいる様子。
何かそんな夢だった。
夢というのは不思議なもので、さめた直後は細部まではっきりしているのだけれど、目がさめていくにつれてどんどんと雲散霧消していく。目がさめたあともはっきりしているのは、子供のワクワクしている感じと、青々とした中を歩いていく象の行列の感じだけだった。
ペシャワール会の人がアフガニスタンで拉致されたというニュースが飛び込んできた。第一報では、拉致されたあと現地の人たちが犯人を追いかけて、アジトを取り囲んで交渉しているということだった。
中村哲氏率いるペシャワール会ほど現地の人に敬愛されているボランティア団体もないはすだ。ひどく悲しい。
またネットとマスコミによるボランティアバッシングが始まるのか。
もし万が一のことがあったら、アフガニスタンに埋葬してくれればいいとご両親に言い置いていたそうである。