- 作者: 長谷川洋子
- 出版社/メーカー: 文藝春秋
- 発売日: 2015/03/10
- メディア: 文庫
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たとえばこういう感じ。
戦後、朝日新聞のリベラルのイメージは、「サザエさん」に寄るところが大きいかもしれない。いいかえれば、リベラルは「サザエさん」であるべきで、朝日新聞であるべきではないのかもしれない。
「サザエさん」の生みの親である、長谷川町子の、あれはたぶん名作と言っていいはずだが、『サザエさんうちあけ話』で、長谷川家の戦後史は読んでいるので、それと重なる部分もあるのだけれど、晩年の決別については知らなかったし、サザエさんの結末としては、悲しい。
女の友情とか、よくいわれるけど、男性から見ていて、よく分からない部分がある、と、伊集院光が言ってました。
なんか、伊集院光のかみさんが、家に友達招いて、パーティーみたいのしてるのを、傍で見てたんですって。すごく和気藹々としていたので、みんなが帰った後に、
「すっごい仲いいんだな」
って言ったら
「んん、そうでもない」
って素っ気なくいわれて「ええっ!」みたいな。
女のそういうとこって、たしかに、ひやっとするんだけど、そういう経験って、男性の多くはしてるんじゃないだろうか。
最近で言うと、オセロのあの感じ。
事情はよく知らんが、要するに、松嶋が結婚して節税対策に個人事務所を作ったと、それについて事前に相談がなかった、つなことでしょ。ちがうの?。
そんなことであそこまでぶち切れるか?。職場放棄だしさ、樹木希林のマンション無断占拠だしさ、激太りだしさ。
理解できないなぁ。男でこれに近いのって、チェッカーズの高杢禎彦くらいだよね。そういう意味では男でもいなくはないのか。
でも、女性の場合は、「あんな仲良かったのに」っていう落差と、理由が理解できないっていう不可解さで、こわいんだよね。
上方の芸人でいうと、こずえみどりのみどりが結婚したあとの決裂ぶりとかみてるだけに、オセロは両方きれいだしさ、仲良いのも有名だったし、芸人としてそんなにエッジが効いているわけでもないし、ふんわりいくんだろうなと思ってたけどね。
まあ、貫いた芸人さんもいますけどね、内海 桂子・好江とか、今 いくよ・くるよとか。
全然関係ないわ、この話。
『サザエさん東京物語』の長谷川洋子は、長谷川町子の妹で、長谷川家の四人の女性の中では、いちばん目立たない存在だったと思う。けど、末っ子だし、早くに死別するとはいえ、結婚もしているし、ふたりの子にも恵まれたんだけど、長谷川町子が漫画家を引退して、新しく建てた家に移ろうという提案に、これから一人で出版社をやってみるって言っても、別に絶縁までしなくてもと思うんだけど、でも、あの『サザエさんうちあけ話』の、アットホームな雰囲気が、最後にこういう不寛容で終わるっていうの、宇治十帖っていう位置づけなのかもしれない。こういう苦みが余韻を残すのかもしれない。
ところで、なんと、2013年から全国を巡回していた「サザエさん展」が、この9月18日から29日まで、松坂屋 上野店で、「東京凱旋開催」だそうです。今は、宮崎で開催中、このあと、広島、富山、愛媛、熊本、とまわって、東京だそうです。
『ありがとう45周年!みんなのサザエさん展』公式サイト