テラスモール湘南の潮風キッチンに出店してるkugenuma shimizuのスイーツは人気みたい。けっこう並んでた。
何でそんなところにいたかというと、この辺だと、そこの109シネマズでしか「MERU」がやってないので。
MERUは、「サメの背ビレ」とも呼ばれる、ヒマラヤの未踏峰で、そこに初登頂を果たしたジミー・チン自身が撮影したその記録なんですけど、カメラが軽量化した今だからこそ、映画館でこんな映像が見られる。
コンラッド・アンカー、ジミー・チン、レナン・オズタークって3人のチームで2度挑戦して、2度目に成功するんだけど、ジミー・チンとレナン・オズタークは、登山家でありカメラマンでもあるので、その間にも雪崩に呑まれたり、崖から転落したり、そういうのが映像として残る。
「え?、いま死んだんですよね?」って思ったし、「生きててよかった、でも、残念でしたねって、え?、このあとまた登らないですよね?」って感じ。
これ、実際の映像が残ってるから信じられるんであって、再現映像だったら「ウソ言えよ!」ってなっちゃう。フィクションだったら、荒唐無稽すぎて、シナリオの段階で却下だと思う。
でも、それがホントなんだから、リアルはリアリズムを超えちゃう。ホントっぽいウソより、ウソみたいなホントの映像の方が、やっぱり手ごたえがある。
だから、フィクションの方は、もっとブッとんだウソであってくれないと、このブッとんだホントには勝てないですよ。このくらい、命がけで嘘ついてほしいなと思いました。
その意味では、キネマ旬報のベストテンには入らなかったけど、「ひそひそ星」、「TOO YOUNG TO DIE」、「君の名は。」は、やっぱりいい映画だったと思います。
ちなみに、コンラッド・アンカーは、エベレストでジョージ・マロリーの遺体を発見したその人です。