藤島くみ

藤島くみ

 ロマンポルノリブートってプロジェクトが立ち上がってて、5作品映画が作られている。それについて、園子温中田秀夫のアプローチが対照的で面白い。
 園子温は、ネットでおまんこみれる時代に、ポルノなんか意味ないっしょってって断ってたそうで、こりゃまあ、ロマンポルノをリアルタイムで知ってる世代として至極真っ当な態度だ。
 ロマンポルノを懐古するなんて考えられない。日本映画が一番ダメだった時代だってのが、至極真っ当な意見だろう。「赫い髪の女」、「嗚呼!おんなたち 猥歌」はよかったけど、それは荒井晴彦脚本、神代辰巳監督がよかったんで。
 それで、園子温は「アンチポルノ」ならやらっつって、シンラネットにインタビューが載ってるけど「女性側ってだけではなく、基本的に僕は、日本人はみんな女性のように扱われていると思うんですよ。国の内外のあらゆる場所で」ていう視点は面白いと思った。
 「淵に立つ」の筒井真理子も出るそうで、その意味でもそそられる。「淵に立つ」は、相当良かったと思うんだけど。
 ちなみに、お正月に、園子温斎藤環伊集院光手塚治虫作品の魅力を語ってたけど、園子温は「火の鳥 鳳凰編」を名作だと言っていた。
 中田秀夫は真逆で、ロマンポルノを作りたくて日活に入ったんだって。それは珍しい。作ってる人たち自身も作りたくて作ってるんじゃないってのが、ロマンポルノだと思ってたので。そういう人もいるんだ。プロジェクトの掉尾を飾る形で「ホワイトリリー」ってのを出すそう。
 それはさておき、園子温監督の作品に主演する冨田麻妙を沢渡朔が撮ったグラビアが雑誌に出てて、沢渡朔の写真ってやっぱりすごくいいなって再認識して、アマゾンで古い文庫本を手に入れたら、そこに載ってた藤島くみって女優さんが気に入ってしまい、しばらくスキャンにハマってた。
 文庫本なんで印刷がひどい。だから、オリジナルの良さは再現できないと思うけど以下です。