日大闘争についての池上彰の記事

 週刊文春の今週号に池上彰が書いている「日本大学は変わったのか?」を読んでびっくりした。
 途中のサブタイトルに「五〇年前には学生が立ち上がった」とあるので、50年前の「日大闘争(なんて全然知らなかったが)」の時は、学生が大学の不正に向かって立ち上がったんだなと思って読んでたら、そうじゃなくて、学生たちの抗議集会に

体育会系の学生たちが、バットなどで襲撃。報道陣の目の前で一〇〇人以上もの学生が負傷して救急車で運ばれる騒ぎになりました。

 体育会系の学生は反則どころか半グレじゃないか。
 この暴力行為に、当然、学生は怒って、授業をボイコット。日大の柔道部出身の当時の日大のトップに対して、学生は35000人が団体交渉。その結果、経理の公開や全理事の退陣などを勝ち取ったのだが、翌日、佐藤栄作首相が「集団暴力は許せない」と発言。それを受けて、日大のトップは学生との約束を反古にして、機動隊を要請して学生たちを排除したそう。
 池上彰の記事そのままで恐縮だけど、愕然としたので書いときます。