「反省しない国日本」

 韓国は、よく言えば、ずるい国、悪く言えば、汚い国。いずれにせよ、もう付き合いはやめたほうがいい。
 しかし、振り返って、日本の対応を見ると、これはまた情けないくらい拙い。このブログでは、何年も前からそう言い続けているのだけれど、韓国との付き合いは辞めて、北朝鮮と関係を改善した方がよかった。と、今となっては過去形で書くしかないが、南北朝鮮が統一する事態と、北朝鮮と日本が国交回復する事態、どちらが有益ですか?。専門家でなくとも、常識でわかる。
 しかも、その実現は夢物語でも妄想でもなかった。小泉訪朝のとき、断固として決断すれば、韓国は今みたいな態度を取れなかった。
 スマートニュースを見てたら、中央日報日本語版の「「反省しない国」日本に勝つには」というコラムがあり、愕然としている。
 日本の戦後はほとんど反省のみだったと言ってもいい。その間、韓国は何をしていたのか?。同じ民族で殺し合い、拉致、拷問、クーデター、金大中暗殺未遂。慰安婦にしてみても、そもそも、日本人の慰安婦もいれば、韓国人の兵士もいたのだし、なぜこれが日韓の外交問題になっているのかといえば、それは、国家による組織的な強制連行があったという、今に至るまで何の根拠のない妄想によるものなので、慰安所そのものは、韓国もベトナム戦争時に設置していたのだし、その慰安所を舞台にせよ、それ以外にせよ、第二次大戦中の暴虐行為は、もちろん日本軍に責任があるに決まっているし、それについて謝罪するには何の躊躇もないが、根拠のないいいかがりにまで謝罪しなければならないいわれはないのだ。
 したがって、謝らなければならないことには、何度も謝っているが、その度ごとに、韓国が、その謝罪を一旦受け入れたあと、反故にするということを繰り返してきたにすぎない。それを「反省しない」は、いったいどちらが反省していないのか?。
 この記事でもまたドイツとポーランドと比較しているが、ドイツがポーランドに侵攻して第二次大戦が始まったのだ。韓国は、戦争が始まる遥か前から日本の属国だったのであって、第二次大戦中は、日本の側で戦っていたのである。現に特攻隊に志願して死んだ韓国人も多くいた。日本と韓国は共に戦ったのであって、ドイツとポーランドとは真逆である。日本が韓国に謝らなければならない理由はない。
 しかし、慰安婦問題の政治利用に関しては、韓国人自身が確信犯的なのは間違いないのだ。ここに書いたようなことは、韓国人も当然、言われるまでもないと腹のなかで笑っているだろう。
 ニューズウィーク日本版が4週にわたって、これに関する問題を集中連載したことがあった。そのとき、パネラーとして参加していた日本人留学生の「これは政治利用ではないのか」という問いに対して、韓国人の留学生が「多かれ少なかれ、すべての国が政治利用できるものはするものですよ」と、答えた。その日本人留学生は絶句していた。

 だからまあ、こんな問題をハンドリングできない日本の外交関係者が無能だというべきなんだろう。今回の事の発端は、レーダー照射問題なのである。これは、軍事機密の問題で公開できないだけで、韓国に非があることははっきりしているのだろう。しかし、これについて、日本は韓国を非難したわけではなかった。納得のいく説明と再発防止の約束があればそれで済んだはずだが、韓国はそれさえしなかった。よくそれで「日本は反省しない」とか言えるものなのだが、それどころか、またしても慰安婦問題を持ち出して、今度は「天皇に謝罪させろ」とふっかけたわけである。日本の政府はこれを無視しとけばよかったんだが、結局誘いに乗って、安倍首相がこれについて何か発言したらしい。韓国にしてみればしめしめである。早速、「安倍首相まで出てきたのは納得できない」とかえした。これで、レーダー照射問題はうやむやになった。
 今までもこの調子だったが、これからもこの調子に決まってる。
 だから、韓国とは距離を置くしかない。
六カ国協議の段階で、北朝鮮と和解すべきだったんだが、もう遅いのでしょうがない。とにかく、そのためには、中ロ、ASEAN諸国、そして、EPAが発足したEUと関係を深めていかなければならないだろう。そのためには、北方四島なんてどうでもいいんで、ロシアとの国交を正常化して、日本、ロシア、EUのシベリア経済圏を作る努力が必要だと思う。トランプ大統領は再選に向けて、何か手柄が欲しいはずだから、ここで、日露国交回復の手柄をチラつかせれば、日米安保で譲歩くらいするかもしれない。北方四島にこだわってチャンスを逃さないでくれよ。いらねんだからあんな島。