高市早苗とか三原じゅん子とかの日本会議の政治家が、今回の木村花さんの事件を受けて、SNSの投稿について、何らかの政治介入を法制化しようと画策しているようだ。
事件の背景さえほとんど公にされていない現状を考えると異常なほど早い対応に見える。コロナ対策にこのくらいの速さで取り組んでくれていればもう少し被害を抑えることができたのではないか。
一方で、思い出さざるえないのは、「#検察庁法改正案に抗議します」というtweetをあげた芸能人にも、同じように罵詈雑言が浴びせかけられたわけだが、そのときの対応といまのこの素早い対応は矛盾していないかどうか。
小泉今日子やきゃりーぱみゅぱみゅは「芸能人のくせに政治に口を出すな」と非難された。ところが、政治家が木村花さんのニュースを騒ぎ立てても「政治家のくせにテレビに口を出すな」とはだれも言わない。自由な人であるより愛すべき家畜であれというのがこの界隈の考えかたなんだろう。
と、ここまで書いたあたりで、Twitterに驚愕の書き込みがあった。ことばを選んで書いてるのがあほらしくなる。
twitter.comSNSの誹謗中傷の発信者特定の目的はあいちトリエンナーレの展示のようなアート表現の規制だと三原じゅん子議員。 https://t.co/Iw4wPitfuN
— 町山智浩 (@TomoMachi) 2020年5月27日
おそろしいし、おぞましいのは、日本会議のこの露悪さと、露愚劣さというか、反知性を誇るようなところ。それは、戦中の旧陸軍に似ている。
太宰治は、戦争が終わった時、まず真っ先に感じたのは恥ずかしさだったと書いていた。軍部の言動すべてについて、戦争が終わるまでは、他者の言動であったものが、戦争が終わると、否応なく自分たちの言動に、つまり、日本人の言動だとみられる、その世界の視線を感じざるえないわけで、とにかく恥ずかしかったという。
三原じゅん子はうちの選挙区なんだけど、絶望的にはずかしい。投票日、となりの男性が「三原じゅん子」と声に出して書いていた。冗談で投票するのは辞めてほしいよ。
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