東條英機自殺未遂の現場写真

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東條英機自殺未遂の現場写真

 古雑誌にあったのでご紹介。
 この1945年9/11の時点では東條英機に自殺の意思はなかったと思う。記事によると、最初に駆けつけた荏原為明医師は「頭でも撃たんかぎり、あんなオモチャみたいなので死ねるわけない」と息子さんに言ったそうである。
 ただ、この医師は米軍には、手の施しようがないと言って帰ったともいう。
 また、別の証言では、この同じ医師のはずだが、東條英機は、隣家の医師に心臓の位置に墨で印を付けてもらっていたともいう。
 ということは、逆にいえば、そこを少し外せば死なない可能性が高い。確実に死ぬ気なら頭を撃てばいいだけのことだ。
 「生きて虜囚の辱を受けず」という自身の発した「戦陣訓」によって多くの兵士を自決させた責任と、東京裁判での証言いかんによっては昭和天皇に責任が及ぶという状況に板挟みになった結果のぎりぎりの選択だったと思う。
 エクスキューズとしての自殺未遂は、太平洋戦争のばかばかしさによく似合っている。

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東條英機の自殺未遂

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東條英機の自殺未遂

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東條英機の自殺未遂