キャンプツーリング

knockeye2004-10-16

十月の週末を二回棒に振った後、やっと快晴の朝が来た。気持ちが軽くなってつい軽装で出かけてしまったが、これは失敗。昼夜の寒暖差が激しかった。海抜0地点スタートのせいもあり、「今日はこれ暑いかも」と、重ねたフリースをむしろ危惧していた。秋晴れのもと走り始めると、風の快楽が体を浸していく。気持ちいいのでわざわざスーパー農道をまわっていった。

まず、以前チャットでちきんさんに教えてもらった、「信州のカムイワッカ」小谷温泉の湯の滝。ただ、ここは残念なことに、立ち入り禁止になっていた。熱泉荘のご主人に尋ねてみると、台風で土砂崩れして危険なのだそうだ。「いのちの保証がいらないならどうぞ」といわれてしまった。とりあえず、「見るだけ」と近くまでいってみたが、たしかに岩がゴロゴロで、ちょっと近寄りがたい。ネットで見たのと違う。しかし、すごい迫力。ご主人に、ちょっと整備すればすごい観光資源になるのにと、話を振ってみたが、「いたずらされてかえって迷惑」だそうだ。

笹ヶ峰のキャンプ場に泊まろうかと思った。というのも、小谷から妙高にぬける妙高杉野沢林道が舗装されているはずだからだ。春頃は、工事で通行止めになっていたし、ツーリンクマップルに全線舗装済みとあった。お気に入りのダートがなくなるのは寂しいがダートでなくても、落葉広葉樹の林を抜ける気持ちのいい道のはずだ。ところが、あのツーリングップルの記事はウソだった。舗装はトンネルまでで、その先は今まで通りダートだ。だいたい、いかに昭文社といえど、工事前に舗装状況が分かるわけないジャン!ホワイトジーンズだよ。状況次第ではひどいことになるところだった。

それで、笹ヶ峰のキャンプ場に泊まらなかったのはなぜかと言うと、デジカメの電池が切れたのがひとつ。ガソリンがなくなりそうなのがひとつ。そもそも、ここって帰ろうと思えば帰れるのでどうしようかな?となってしまう。登山客でいっぱいだったし。

ただ、走りながら考えていたことは、この日記に前に書いた「親鸞聖人上陸の地」は、いまどうなっているんだろうということ。以前キャンプした公園に気持ちが行っていた。
後悔することになったのは、笹ヶ峰で夕空の撮影をしていた頃には、牧場の牛の息が白くなっていたこと。ここから、直江津までの走りは、じつに寒かった。寒さでレインウエアを引っ張り出す羽目になった。おまけにヘッドライトがひとつ切れるし。

デジカメの電池は、アライの道の駅でコンセントを拝借。この時期の海水浴場だから人っ子一人いないだろうと思いきや、なぜか海の家に明かりが。後で分かったのだが、この季節、サーファーズパラダイスらしい。翌朝六時から海に入っていくサーファーを見てさすがに「寒くないの?」という愚問が頭に浮かんだ。いつも自分が言われる立場だが、質問する人の気持ちが分かった。

このほかの写真は、BBSで。

テントの中で、『バイクで駆ける地球食べある記』 賀曽利隆を読んだ。
バイクで駆ける地球食べある記 (三一新書)