富山はなぜ保守的か?

ただいま、郵政民営化反対の代表みたいになっている、綿貫民輔というメガネ男。アウトドア派の人には、長良川河口堰を強行着工した建設大臣として記憶されているはずだ。この男、要するに、汚れ仕事があると、引っ張り出され、担ぎ上げられるのだが、この背景には、この男が、富山県選出の議員ということがある。
富山では、よしんば政府が、「実は、核兵器持ってました」と発表しても、選挙では必ず自民党が勝つ。「それは言い過ぎだろう?」と思ったあなたの意見が、富山に住み始めても変わらなければ幸いである。
つまり、何事も選挙に影響しない富山であるからこそ、どんな汚れ仕事でも引き受けられる。逆に言えば、富山選出の議員が表に出ていると言うことは、それがかなりの汚れ仕事であるという証拠である。そもそも綿貫民輔氏って、郵政民営化に反対してたっけ?
富山が、なぜスーパー保守なのかについては、農地解放が関係しているとにらんでいる。戦後、地主階級は一夜にして土地を失い、逆に小作人は土地を得た。今で言えば、何千万単位のお金が突然転がり込んだのである。儲かった方はいいが、彼らは同時に地主の没落も目にしている。改革の恐ろしさが身にしみたとしても不思議ではない。
それに、富山は急速に人口を減らしている。進歩的な人間はここを出ていき、保守的な人間だけがここに残る。こうしてこの町は、どんどん保守的になっていく。
以上はあくまで推測に過ぎない。気を悪くしないで貰いたいが、しかし、或る程度実感を伴ってもいる。