サンクトペテルブルグまで

モスクワ

きょうはちょっと鬱屈して過ごしたかったので、一歩も外に出ず、ロシア地図を完成させた。これで、ウラジオストークからサンクトペテルブルグまで、二重のクリッカブルマップが貫通した。しかしながらロシアの地図も2002年当時ほど入手困難なのかどうか、アンテナを張っていないので分からない。
週刊文春の9月1日号、今回の選挙について、執筆陣のコラムを個々に見ていくと、猪瀬直樹の鼻息が荒いのは当然として、清野徹の「どっきりTV語録」では、亀井静香の泣き言を取り上げて

恐らく、この人の名を見ることは、九月十一日以降はないような気がする。小泉首相は今回の解散を抜け抜けと「郵政解散です」と言ってのけた。
しかし、その実質は亀井静香を象徴とする”守旧派潰し解散”であると私は見る。

とある。私としてもそうであることを望みたいが、どうなるでしょう?
それから、「文春図書館」という書評欄では、『「世間」への旅』 阿部謹也 を紹介する山口文憲の冒頭、

こともが学校で習う政党政治の基本に照らせば、あの結果はむしろ当然といっていい。なのに自民党造反議員たちは、どうして党執行部にたてついても懲罰はないなどと考えたのか。
答えは簡単。これまでの自民党は、政党の論理によってでなく、そのメンバーだけに通用する独自の「世間」の論理で動いてきたからにほかならない。

と書いている。
「神様よりも世間様」、これ前にも書いたことがあったが、誰の言葉だったか、鴻上尚史だったか。とにかく、日本人の倫理規範で最上位におかれるのは、圧倒的に「世間様」だと私は思っている。
となりのページの宮崎哲弥

革命的解散劇だった。小泉純一郎首相は、総選挙によって国民に政権の信を問うという。私たちもここは勇み立たねばなるまい。というわけで、選挙を百倍楽しむためのマニュアル。

として、様々な「選挙本」を紹介している。
林真理子にいたっては、「純様!」とでも叫びかねない勢いだ。
ところが、巻頭記事は「総力取材 マドンナ刺客『厚化粧』を剥ぐ」で、「読者より」という投稿欄を見ると「小泉『三文オペラ』に騙されるな!」に同感です。」とか、「郵政民営化の執念にとりつかれた小泉首相の言動は、常軌を逸していた。」とかになる。読者の投稿は、編集者が恣意的に選べるわけだから、ここには編集部の意図があると思っていいだろう。それにしても「常軌を逸し」てはいけないというのは何事だろう。それ以外に善悪の基準がないんだろうな、その人。