赤とんぼさん

三月になった。忙しかったり、雪が降ったり、風邪を引いたりで、まったくツーリングしていない。うかうかしていると春になってしまう。
私が間借りしているこの「はてなダイアリー」というブログサイトは、「人力検索はてな」の一部である。
人力検索はてな」は、たとえば他の無料掲示板なんかで、うっかり初歩的な質問をしようものなら、「そんなことも知らないの?」という感じで、バカだのカスだのとののしられた挙句に、答えは得られないという結果になりがちなところを、正当な対価を払って質問することで、質問者と回答者を対等な立場に置くという崇高な目的で運営されている。
なので、毎日メールアドレスに何がしかの質問が届くわけだけれど、昨日は、「世界を旅している日本人の体験記などが読めるサイトがありますか?」という飛んで火にいるような質問が届いていたので、早速リンク先の皆さんを羅列しておいた。
そのとき、頭の片隅に引っかかったままになっていたサイトを、この際だからと検索してみた。赤とんぼさんという、私と同じ2002年に、私より二ヶ月ほど早くユーラシア大陸横断に旅立った人のサイトをチラッと見たことがあった。
ただ、この二ヶ月先というのがビミョーで、そんなに近いと参考にしている暇はないし、帰国後は自分の旅の後始末に追われて、ついついurlを見失っていた。
たしか古いBMWだったはずだと憶えているので、何回かキーワードを入れ替えて検索してみてやっと見つけることができた。

この計画の中で、準備段階でも実際でも一番大変だったのはやはりロシアであったし、 今振り返ってみても一番思い出に残っている場所もロシアである。
 そしてそこを思い浮 かべる時、私はもう一度このロシア、それもシベリア地方に行ってみたいと思う。 シベリアの人々はとても親切で、私は何度も何度も助けられ、食べ物もご馳走になった。 私は先を急ぐあまりに、その人達に十分な御礼を言っていない気がする。
シベリアでは沢山な貧しい人達も見た。 日本の昔のような気もするし、昔のような風景 も沢山残っていた。 貧しい人達ほど助け合うという温かい心を持っていた。

 

私の場合、ロシアオンリーなので、ロシアが印象的なのは当たり前だが、赤とんぼさんよりもっとずっと年上になったころにでも、またロシアを走ってみたい。しかし、そのころはロシアも変わっているだろう。
ちなみにこの赤とんぼさんはたしか元モトクロスのライダーであったと思う。