- 作者: G.K.チェスタトン,吉田健一
- 出版社/メーカー: 東京創元社
- 発売日: 1960/01/10
- メディア: 文庫
- 購入: 2人 クリック: 23回
- この商品を含むブログ (23件) を見る
しかしながら、この『木曜の男』は、推理小説というより、ジョークというかシュールというかそんな感じ。特に終わり方なんて、不思議な感じは、吉田健一の代表作『金沢』に似ている。ひとつ間違えば、悪夢みたいな、骨と肉の間をくすぐられているような妙な味わいで、こういう感じは、吉田健一の好みだったんだろう。わたしは『金沢』の方が好きです。