knockeye2006-07-30

風の気持ちよい一日だった。残念ながらそれに気が付いたのは午後だったけれど。昨日は光化学注意報が発令されるなか、川崎の岡本太郎美術館に『ウルトラマン伝説展』を見に行ったのであるが、ウルトラマンより岡本太郎の方が超人であるようだった。
しかし、ウルトラマンは美しい。デザインが決定するまでの過程が展示されていたが、最初はカッパみたいだ。あれでなくてよかった。
しかし、どうだろうか?凡人がああいう美しいものに変身して、得体の知れない怪獣をやっつけて(しかも、きわめて短時間で)そしてどこかに去っていく。いかにも無害な物語だが、これ以上の物語を自分の人生に持っているだろうかと疑問に思わぬでもない。
岡本太郎美術館は、古民家園と同じ敷地なので、ここも訪ねてみた。たくさんの古民家が集められているのだが、五箇山などと違うのは人が住んでいない。あれだけの民家が無住で(無住?)しかも店舗として活用されているわけでないのは、こちらの精神状態によるかもしれないが、いささかうら悲しい。ていうかはっきりいって不気味。こんなところで一生を過ごした人がいるなんて到底信じられないと思った。こういう選択肢もあるというなら話は別だが。