引越し

knockeye2007-04-07

会社が少し移転する。同じ綾瀬市内だが、今より少しだけ通勤に時間がかかることになるので、思い切って引越しすることにした。毎日のことなので通勤時間はバカにならない。ぎりぎりまで寝ていて、さっさと帰りたい。それに今住んでいるところは、富山からあわてて引っ越してきたので、不動産屋のいいなりだった。誰に話しても「それは高い」と言われる。そういうわけで、いい機会なのだ。
ネットで適当な物件を探して、不動産屋に予約しておいた。ネットで予習してくる人間は、まだそんなに多くないのかしれない。その物件以外にいろいろ「おすすめ」を引っ張り出してきたが、明らかにどれもぱっとしない。
わたしがネットで探してきたより、深い層に下りていってくれないのだ。ネットでは、他の不動産屋も渉猟して指定しているわけだから、それよりさらに安く、さらによい場所で、こちらの思いつかない盲点を指摘してくれなければ、よい提案とはいえない。
最近のわたしは、買い物の多くをネットで済ます。以前、アディダスのスニーカーの色違いを現実世界の靴屋と、ネットの両方で買った。おかしなことに、ネットで買ったほうがサイズがぴったりしている。現実世界の靴屋では、実際に試してみたにもかかわらず、家に持ち帰って履いてみると少し大きめだった。「アディダスのサイズは少し小さめですよ」という店員の言葉に惑わされてしまったのだ。
自分の靴のサイズくらい、分かってるので、ネットで買ってもまず間違いない。インターネットの登場で、情報の風通しがよくなった分、現実世界の店員さんは、高いスキルがないと役に立たない。
転居の手続きをしていると、いつもながらの浮遊感に襲われる。自分がどこの誰でもないという、ごく当たり前のことを、いまさらながら突きつけられるのだ。いまさら帰属意識を自己の代用にしても私には効力を持たないが。
不動産屋が海老名だったので、最近気に入っているポンパドールのサワーブロートを買うついでに、サンドイッチを買ってひと駅乗り越す。花見をしながら散歩した。ソメイヨシノはそろそろ散り始めていた。